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“巨大地震避ける” 金沢に工場移転へ
10月18日 15時47分

“巨大地震避ける” 金沢に工場移転へ
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太平洋沿岸の「南海トラフ」付近で起きる巨大地震と津波の甚大な被害を避けようと、大手精密機械メーカーが静岡県にある工場を日本海側の金沢市へ移転させることになり、石川県の谷本知事らに報告しました。

工場の移転を決めたのは、静岡県牧之原市の工場を拠点に人工透析装置や航空機部品などを製造する、東京の大手精密機械メーカー「日機装」です。
このメーカーは、太平洋沿岸の「南海トラフ」付近で巨大地震と津波が起きた場合、静岡の工場が生産停止に追い込まれ、事業が継続できなくなる事態を避けようと、再来年4月から日本海側の金沢市へ順次工場を移転することを決め、18日、石川県庁で谷本知事と金沢市の山野市長に報告しました。
谷本知事は「医療や航空機の分野は石川県が支援を検討している次世代産業であり、全面的にサポートしたい」と述べ、金沢市の山野市長も工場の建設費など一部の助成を検討していることを明らかにしました。
「日機装」の甲斐敏彦社長は、「医療機器などは社会的な責任が重い製品なので、地震のリスクを考えると、静岡にとどまるのは難しい。敷地も十分あり、金沢への移転を決断した」と話していました。

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