僕が嫌いな人の9の特徴

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2012/10/18


中島義道氏の本を読み、「嫌い」という感情に向き合おうと努力することにしました。まずは手始めに、自分自身が嫌いだなぁ、と思う無数の人たちの特徴をまとめてみようと思います。


公衆の面前で誹謗中傷をする

これは昔から強烈に嫌いなことです。非常に不道徳で、未熟で、卑怯な感じを抱きます。振り返ってみると、小学校時代に横暴な今でいう「問題教師」が生徒をよく晒し者にしていたので、そのことの違和感を未だに引きずっているのかもしれません。些細な非があろうとも、公衆の面前で力あるものが立場上弱い人を「晒し者」にすることは、ほとんど無条件で僕の嫌いセンサーに反応します。


「善意」を隠れ蓑にして人を攻撃する

また、そういう断罪者はしばしば「善意」を隠れ蓑にします。僕はこれも大嫌い。侮辱的な攻撃を、「愛の鞭」だと勘違いしている状態ですね。お前のために「晒し者」にしてやるんだ、という勘違い甚だしい態度です。

これは原因は分かりやすくて、僕自身がしょっちゅうツイッター上でおっさんたちから攻撃され、しばしば彼らと周囲の人が「愛の鞭」という言葉を僕になすり付けようとするからです。僕も頑固者なので、おかげさまで「愛の鞭」とやらはほとんど許容できなくなってしまいつつあります。「ひとこと言ってやりたい」を「お前のことを思って言ってるんだ」と変換するのは卑怯きわまりないことです。


尊敬もしていないのに、いきなり上から目線

まったく尊敬もしていないのに、なぜか年長者というだけ、表向き上「指導者」というだけで上から目線。一方的な未熟者扱い。ああ理解できません。あなたは何様ですか。

この手のできごともツイッター上でよくありますが、リアルでもよくありますよね。特に学校生活において、そういうシーンはいくつか思い出せます。

本当に尊敬している人なら、多少の「上から目線」の物言いは許容できますが、最近はその許容範囲すら狭まってきた感があります。


「つぶやき」を免罪符として人を攻撃する

こちらもツイッター関連。「つぶやき」という免罪符を使って、誰かを攻撃するような卑怯な態度は許しがたいものがあります。

これも原因が分かりやすい。僕はしばしばそんな攻撃を受けているから、この手の態度が大嫌いなのです。

何度か書いていますが、決定的なのは、友人だと思っていた人が僕のことをツイッター上で(mentionせずに)悪く言っているのを見てしまった、という数々のシーンです。彼らは「つぶやき」という免罪符をもって、僕が見ているかもしれないにも関わらず、「陰口」を投稿していたのです。僕がそのことをやんわりと糾弾すると、彼らは「軽口を吐いて申し訳ない」と心にもない謝罪をします。なんと不毛なやりとりでしょう。

その手のできごとは、これまで4回ほどありました。少ないといえば少ないですが、僕が「つぶやき」の免罪符的活用を嫌いになるには十分な数です。裏表がある人は、総じて嫌いです。


「自己愛の強さ」が臭う人

これは自分の裏返しなのでしょう。極端に自己愛が強く、それを言葉や行動の端から感じさせるような人は苦手です。自分が常に見られていることを意識しており、それにある種陶酔しているような。

ただ、こういう人を遠巻きに見ている分には面白いんだろうなぁ、とも思います。例えばサルバドール・ダリなんて自己愛プンプンだと思いますが、歴史上の偉人として眺めるかぎりにおいては、むしろ好きなぐらいです。遠巻きには面白いけど、絶対に自分の近くには来てほしくない、というなんとも傲慢な「嫌い」です。

僕自身も自己愛が強い方なので、きっとそういう意味で、一部の人からは嫌われているとも思います。演じているつもりはなくても、やっぱり演じていることに気付いたりもします。自分が非常に嫌いな要素が、自分の中に実は内包されている、という人間心理はあるもんですね。


恩を着せようとする

色々な人を助けるのは素晴らしいと思いますが、恩を着せようとする人は嫌いです。恩返しは期待するものではなく、恩なんて返ってきても返ってこなくてもいい、という態度で人助けをするべきです。

「その節はありがとうございました」と言われたら「あぁ、そういうえばそんなことしてあげたっけ、わざわざありがとう!」という具合に、さわやかに対応できるぐらいが理想的、ということです。

生きていると、何の恩義もないのに「あのとき面倒見てやったのに裏切るなんて、恩知らずなヤツだ」と言われたりしますが、ホント勘弁してくださいという感じです。大金でも貰っていれば別ですが、得てして彼/彼女なりの「無償の善意」を、彼/彼女が一方的にあげたつもりになっているだけだったりしますしね。


皮肉と誹謗中傷を勘違いしている

自分を皮肉屋だと思い込み、皮肉にならない誹謗中傷を、変な正義感を持って振り回している人も嫌いです。

皮肉は非常に高度です。安易に手を出す表現手法ではありません。皮肉にの根底にあるのは、憎悪や怒りではなく、僕は「愛」だと思います。


正論に疑問を持つことなく、正義の刃を振りかざす

正論に疑問を覚えない人も嫌いです。疑問を抱かないだけならまだしも、何の配慮もなく、経験もしたこともないのに「こうあるべきだ」と正義の刃を振りかざす人たちには、生理的嫌悪感すら感じます。

例えば僕が「中国と戦争が始まったら海外に移住する」と意見を表明します。すると「日本国民としてありえない態度だ!だからお前はダメなんだ!」という正論からの人格否定という定番コンボが炸裂します。

「日本国民として」という大きな主語は卑怯です。そりゃ正論としては、日本に住んでいるんだから、日本を捨てるなんて態度はよろしくないでしょう。それは分かります。でも、個人として僕はそういう正論を突き通せないのです。モラルに反しようが、自分と家族の命が大切です。

あとは「すべての言葉に責任なんて負う必要はない」と書いたときも「プロなら責任感を持って発信すべきだ!」という批判を頂いたこともあります。

これも全く正論です。そりゃ、プロならすべての言葉に責任を持つべきでしょう。でも、そんなこと可能なんですか?というか責任って何ですか?僕が「責任感ありますよ」と意思表明すれば、それでいいんですか?

そうじゃなくて、責任というのは、実際的な問題が起こったときに、それを個人として引き取れるか、という現実的な話でしょう。精神論ではなく。

例えば、僕が「フリーランスは素晴らしい、正社員辞めてよかった」とツイートします。この僕のツイートをきっかけに、読者が会社を辞めて、フリーランスとして食えなくて困っても、それは僕の責任ではありません。僕はそう思います。そんな「悪影響」にまで責任を取ろうと考えていたら、言葉を発することができなくなってしまうでしょう。僕は個人のブロガーです。

こういう具体的なことまで考えずに、盲目的に「プロなら責任感を持って発信すべきだ!」と無意味な正論を振りかざしてくる人々には、心底辟易します。議論の俎上にすら上がりません。

…と、思わず熱くなってしまいました。僕は結構ここに怒りを感じているようです。


空気を読み、自分を殺してしまう

これは嫌いというほど強い感情ではないのですが、自分を押し出すことよりも、他人や組織の安寧を重視してしまう人は、何だかもやっとした感情を抱きます。ケースバイケースなんですが、かっこ悪いな、と思ってしまうこともしばしばです。過去の自分がそうだった、ということが影響しているのかもしれません。

もちろん会社経営なんかしていると、社員を守るために自分を殺さないといけないこともあるので、すべてが否定すべき行為だとは思いません。場合によっては逆にカッコいい、と思うこともあるので、ここら辺はもう少し掘り込んでみるとよさそうです。


というわけで、細かい特徴をいくつかあげつらってみました。自分の弱みみたいなところまでは、まだうまくアプローチできていないような気がします。

根っこには共通する要素や、原体験となっているものもありそうなので、過去を振り返りながら「嫌い」と向き合ってみようと思います。これは面白い作業なので、ぜひ皆さんも挑戦してみてください。中島氏が主張するように、「嫌い」を封じ込めるより、よほど健全だと思います。






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