小中高校での窃盗・暴力、3年弱で1万3千件

 韓国警察庁が17日までに国会教育科学技術委員会所属の金太原(キム・テウォン)議員(セヌリ党)に提出した資料によると、2010年から今年8月までに小中高校の校内で発生した5大犯罪(窃盗、暴力、性犯罪、強盗、殺人)は1万3703件に上ることが分かった。児童・生徒や教師による犯罪だけにとどまらず、外部者による犯罪も少なくない。

 犯罪を類型別に見ると、窃盗が6672件(全体の48.7%)、暴力が6568件(47.9%)と、この二つが1万3000件余りを占めた。強姦(ごうかん)や強制わいせつなどの性犯罪は約390件(2.8%)だった。強盗は55件(0.4%)、殺人は12件(0.1%)だった。

 年度別では、10年が6094件、昨年が4334件と、1年で約1700件減少した。今年は8月までに3275件発生しており、このままいけば、今年は昨年よりやや多い約4900件に達すると見込まれる。

 金太原議員は「先ごろソウル市のある小学校で、外部者が乱入してシャベルを振り回す暴力事件が発生し、外部者による犯罪に児童・生徒や保護者が脅えている。突発的な犯罪を防ぐため、学校の保護策を早急にまとめるべきだ」と指摘した。

シム・ヒョンジョン記者
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