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事件
【衝撃事件の核心】教え子に乱暴、墜ちた”郷土の英雄” 容疑で逮捕五輪覇者に何が… 事件の背景に悪弊?
美徳?悪弊? 柔道界の厳しいオキテ
「柔道界には、一部で、強いやつは何やってもいいという風潮があるのは事実。(内柴容疑者が卒業した)国士舘大学は、上下関係が厳しいことで知られている。そうした風土が、間違った形で染みついていたのだろうか」
別の元柔道選手は、こう話す。心身の強さを追い求め、先輩後輩の上下関係を尊重する。武道の美徳ともいえるが、逆にマイナスにはたらいているということなのか。
「大学の運動部には、『先輩の言うことは絶対』というような風潮が散見される。今回の事件は、そうしたパワハラ行為の一環ではないか。内柴容疑者だけの問題に矮(わい)小(しょう)化せず、関係者は反省すべきだ」。スポーツライターの玉木正之氏は、こう指摘する。
今月8日、内柴容疑者に熊本県から授与された2つの県民栄誉賞の取り消しが発表された。名誉も信頼も指導者の立場も、すべて失った“郷土の英雄”に、おごりや油断はなかったのか。
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