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事件
【衝撃事件の核心】教え子に乱暴、墜ちた”郷土の英雄” 容疑で逮捕五輪覇者に何が… 事件の背景に悪弊?
念願の指導者に… 「天才はいらない」
「この歳になっても(指導者を要請される)話がない。僕の居場所はないみたいです」
北京五輪が開催される直前の平成20年5月、内柴容疑者は、こう漏らしていた。相次ぐ故障や不振を乗り越えて4月の国内大会に優勝。日本代表に選出されたばかりだったが、現役引退後の自分を模索しているようだった。
この後、北京で2つ目の金メダルを手にした内柴容疑者は、故郷・熊本県の九州看護福祉大から声をかけられる。念願の指導者になった内柴容疑者は、選手時代同様に実績を積み上げていくことになる。
21年4月、同大の非常勤講師となり、翌22年春の女子柔道部の創部にあわせてコーチに就任。このときはまだトップクラスの現役選手として二足のわらじをはいていたが、同年10月に第一線からの引退を宣言すると、指導者に専念した。今年6月、創部2年目にもかかわらず、全日本学生優勝大会で同大をベスト8に導いた。
「うちには天才はいらない。努力で強くさせる」
こう部員たちをたたえた内柴容疑者には、指導者としての意気込みも伺えた。「大学のそばに畑をつくり野菜を栽培している。選手が強くなるのと、野菜が立派に育つのと、どっちが先か。楽しみなんですよ」
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