四季財閥会長・織斑秋牙 ( 青島俊作)
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OP《無限の世界》
作詞:青島俊作
作曲:零崎秋牙
唄:織斑 シュウガ
無限の空・・・・・へ羽ばたけ世界にそう俺らのせかいにレインボー!!!!
虹を空に写したら俺ら輝けるから・・・・
無限の空へ!最強兵器~
インフィニットストラトス
グレード教師着任
(・・・・・・これは・・・・・・想像以上にきつい・・・・・・)
「全員揃ってますねー。それじゃあSHRはじめますよー」
黒板の前でニッコリ微笑む女性副担任こと山田真耶先生
身長はやや低めで、生徒とあまり変わら――いや、そんな事はどうでもいい、この状況をどうにかしてくれ。
「それでは皆さん、一年間よろしくお願いしますね」
『・・・・・・・・・・・』
同意を求めるが、教室の中は変な緊張感に包まれていて、誰からも反応が無い。
「じゃ、じゃあ自己紹介をお願いします。えっと、出席番号順で」
うろたえる副担が可哀相なのでせめて俺だけでも反応しておこうと普段なら思うのだが今の俺にはそんな余裕はない。
なぜか。
簡単だ。俺以外のクラスメイトが全員女子だからだ。
今日は高校の入学式。新しい世界の幕開け、その初日。それ自体はいい。むしろ喜ぶべきところだ。
駄菓子菓子、問題はとにかくクラスに男が俺一人ということだ。
自意識過剰なんかではなく本当にクラス全員から視線を感じる。
しかも席が悪い。何が悲しくて真ん中&最前列なんだ。目立つためにあるような席じゃねぇか。
俺はちらりと窓側の席を見る
「・・・・・・・・・・・・」
何かしらの救いを求めた視線を送ったのだが、薄情な事に幼馴染みの篠ノ之箒は苦笑いを返した後窓の外に顔を反らした。なんてやつだ。六年ぶりに再会した幼馴染みを見捨てやがった。
「・・・・・・・くん。織斑一夏くんっ」
「は、はいっ!?」
いきなり呼ばれて思わず声が裏返ってしまった。案の定、くすくすと笑い声が聞こえて来て、俺はますます落ち着かない気分になる。
「あっ、あの、お、大声出しちゃってごめんなさい。お、怒ってる?怒ってるかな?ゴメンね、ゴメンね!でもね、あのね、自己紹介、『あ』から始まって今『お』の織斑くんなんだよね。だからね、ご、ゴメンね?自己紹介してくれるかな?だ、ダメかな?」
気がつくと山田先生が涙目でぺこぺこと頭を下げていた。
周りからは「織斑くんが先生を泣かした・・・・・・」なんて声も聞こえるし
この人本当に年上なのだろうか。同い年と言われれば受け入れてしまいそうだ。
「いや、あの、そんなに謝らなくても・・・・・・っていうか自己紹介しますから、先生落ち着いてください」
「ほ、本当?本当ですか?や、約束ですよ。絶対ですよ!」
がばっと顔を上げ、俺の手をとって熱心に詰め寄る山田先生。・・・・・・あの、またすごい注目を浴びてるんですが。
「えー・・・・・・えっと、織斑一夏です。よろしくお願いします」
挨拶程度に頭を下げ、上げる。・・・・・・おい、ちょっと待て。なんだその『もっと色々喋ってよ』的な視線は。そしてこの『これで終わりじゃないよね?』的な空気はなんだ。
そんなに喋ることないぞ。なんでそんなに喋ってほしいんだ?
そんなに喋ってほしいなら言ってした。
「以上です」
がたたっ。思わずずっこける女子が数名いた。箒はおおよその想像がついていたのかずっこけることはなく、また苦笑いをしていた。
「あ、あのー・・・・・・」
背後からかけられる声。涙声成分が二割増している。あ、やっぱダメですか
パアンッ!いきなり頭を叩かれた。
「いっ―――!?」
こ、この叩き方まさか―――!
「・・・・・・・・・・・」
おそるおそる振り向く。
黒のスーツにタイトスカート、すらりとした長身、良く鍛えたえられているがけして過肉厚でないボディライン。組んだ腕。狼を思わせる鋭い吊り目。
「げえっ、ターミネーター!?」
パアンッ!また叩かれた。ちなみにすっげえ痛い。その音があまりにも大きいため周りの女子が少し引いている。
「誰が未来から来たサイボークか、馬鹿者」
トーン低めの声。
――いやしかし、待て待て待て。なんで千冬姉がここにいるんだ?職業不詳で月一、二回ほどしか家に帰ってこない俺の実姉は。
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