高校・第1回県教委交渉

昨日は要望書の回答を聞きました。
回答の大半はこれまでに何度も聞いてきた内容です。
そして「検討したい」。

それはなかなか目に見える形にはなりません。
でも会の子どもたちは、それぞれ何年か後には
確実に高校へ向かいます。

Aくんは中2。
中学から進路希望調査の用紙を前に
「どう書いたらいいのか」と先の見えない不安のなか
いろいろ悩みながらお母さんと参加です。

Kyoちゃんは、ヘルパーさんとお母さんと来てくれました。
「今は小学校就学ですが、9年後には高校受検です。
勉強にきました。」

養護学校は高等部進学を既に100%保障しています。
普通高校を希望し、全日制や定時制、通信制高校を受検しても
不合格とされる子どもたちがいます。
それなのに高校を統廃合し、県立高校跡地に莫大な予算を投じて
養護学校を新設しています。

「順番が違うだろう」と思います。
そのことを質しても、なにも答えはありません。
毎年毎年高校を希望しながらも、
高校になれなかった子どもの人数を見ながら、
なぜ痛みを感じないのか。

平成23年度入試で、
定員内不合格  26人
定員超過不合格146人
全日制・定時制を受検し172人の子どもたちが
高校生になれませんでした。
「志願変更はできる」と県教委はいいます。
しかし、地域からして変更できない事実に目を向けてほしい。

これは「志願変更をしない子ども」の責任ではなく
「志願変更できない地域の募集人員不放置」をした
県教委の責任なのは明確です。

私学は全日制の生徒入学人数が、計画(約束より)3000人不足(入学させていない)。
私学が約束を守らないなら、公立高校が公私比率を変えて
子どもの利益を最優先にすべきです。

そして障がいのある生徒への、特に点数がとりにくい生徒への
合理的配慮はなにも検討さえされません。
入学後の介助必要な生徒への介助員の制度もないままです。

会の子どもたちが何年か後に確実に迎える高校受検。
あきらめることなく要望を続けていきます。

愛知県全体では、学校基本調査によると
1000人の子どもが進学をしていないということでした。
義務教育課からは「意欲のない子」という発言がありました。
これは許されない言葉です。
小学校1年生の子どもはそんな子どもはいません。
それはすべて、子どもにかかわる大人の責任だと
恥じるべきことです。
それも「ない」と言い切ることも間違いです。
続きは義務教育の交渉の場で話し合いたいと思います。

A君のお母さん、Oさんからメールが届きました。

「今日はありがとうございました。
遅刻したうえに、早々に引き上げてしまい、すみませんでした。
すぐにいい結果が見えないとずっと思って来ましたが、
いざ、その時が目の前に迫ってくると、焦るというか、
どうにかならないかと思ってしまいますね。
Aの個人的な道も、ぼちぼち、
でもより真剣に考えていきたいと思います。
Aが、話が終わった後、
教育委員の方の袋が机から落ちていた(話し合い中に)のを、
いの一番に取りに行って、「どうぞ」手渡ししていました。
「ありがとう」と言って受け取ってもらえました。
私もその袋には気づいてはいましたが、取りには行きませんでした。
こういう、点数にならないところは、高校は求めてないんですよね。
みんながそれぞれ、いいところで勝負()できたらいいのに。
また、よろしくお願いします


点数では見えないところを、認めさせていくこと
思いを伝える事、私たちのやるべきことだと改めて心します。

コメント

No title

とても魅力的な記事でした!!
また遊びにきます。
ありがとうございます!!

No title

ビジネスマナーさん
はじめまして。
ブログ見ていただきありがとうございます。
また、ぜひ時々来てください。

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)