パンフで振り返るゴジラ Ⅳ(1974-1978) [パンフでゴジラ]
さてさて,東宝チャンピオンまつりシリーズの第1弾!
と言っても後期の作品のご紹介でございます。
東宝チャンピオンまつりは過去の作品のリバイバル上映(再編集版・改題含む)が多くございますので,新作としては概ね年に1作といったところでしょうか?
パンフレットも各作品で2種類(薄手のもの,厚手のもの)が発行されていることが多く,全作品を網羅するのが大変でございます。。。(全部あるのかわからん)
持ってるモノは全部掲載しておりますが,手に入れてないものもいくつかございます。作品としては全て網羅しておるのでとりあえず勘弁しておくれ。
それと一応「ゴジラ」シリーズをメインでやっている企画の都合上,ゴジさんの出てこない作品はパンフを紹介する程度でサラ~ッと省略してあるのでその辺もご了承を・・・
ついでにチャンピオンまつりはてんこ盛りでいろんなアニメとかと一緒に上映しているけど,併映作はタイトルのみの紹介だよ~ん。
あ,あとリバイバル上映作品は紹介は初回上映の時にまとめさせていただいております。えぇ100%の手抜きです!
Ⅳ.東宝チャンピオンまつり後期
:1974〜1978年
総論)
東宝チャンピオンまつりが年に3回から2回(春と冬)になってしまった頃からを後期としてカテゴリー分けさせていただきました。。
そんな都合で新作としてはメカゴジラシリーズの2作のみとなってしまいました。
ややゴジラ作品に雑さが見受けられるようになり,昭和期のゴジラの衰退期とも見えてしまうかもしれませんね。
東宝チャンピオンまつりも特撮路線から徐々に離れ,以後ドラえもん等の長編アニメ路線へと移り,その姿を消していってしまいます。
東宝チャンピオンまつり
ゴジラ対メカゴジラ
【パンフ表紙】 【パンフ裏】
公開年月日:1974.03.21
併映作品:
ハロー!フィンガー5
新造人間キャシャーン
ウルトラマンタロウ 血を吸う花は少女の精
侍ジャイアンツ 殺生河原の決闘
アルプスの少女ハイジ
監督:福田 純
登場怪獣:ゴジラ,メカゴジラ,キングシーサー,アンギラス
ストーリー:
沖縄海洋博覧会の準備が急ピッチで進められている中,古代の遺跡が発見されます。その中には怪獣のような壁画と,その昔,沖縄を本土の脅威から守った守り神キングシーサーの像が納められていたのです。
キングシーサーの像を持ち帰りそこに刻まれている象形文字の解読を試みている中,富士山からゴジラが現れます!そして続いてアンギラスが・・・
ところがアンギラスは仲間であるはずのゴジラに襲い掛かります。いつもは仲良しこよしの二人・・・いや二匹が大乱闘スマッシュブラザース!結局はアンギラスがコテンパンにやっつけられて逃げ出す羽目に・・・おや?でも闘っていたゴジラの肩口の傷からはなにか金属めいたものが見えているぞ?キラーン!
ゴジラはそのまま東京へ進行!湾岸工業地帯を火の海にします。と,その火の海にもう1体のゴジラが!どーしたことでしょう?
ゴジラVSゴジラの闘いが始まります。火炎放射?!の飛び交う中,さらに銀色の体が見え始めるゴジラ・・・そしてついに青白い炎に包まれたゴジラは,スペースチタニウムで覆われたサイボーグ怪獣メカゴジラの姿を現したのです!光線と火炎放射の激突の中,大爆発で双方とも痛手を被り一時撤退とあいなりました。
キングシーサー像の秘密を解明する中,なぞの人物がキングシーサー像を奪いに襲い掛かります。そう,彼らはブラックホール第3惑星から来た宇宙人!シーサー像によりキングシーサーが目覚め,他の怪獣ともども地球征服の障害となることを恐れているのです。
予言の言葉によると「西の空から太陽が上がるときキングシーサーが・・・」そんな馬鹿な事が。。。キングシーサー像の秘密を探る中,キングシーサーの眠る岬の位置がわかります。そして西の空に陽が・・・
眠りから覚めたキングシーサーに修理完了したメカゴジラが襲いかかります。
キングシーサーは光線攻撃を全て跳ね返し,メカゴジラに善戦しますがフィンガーミサイルには苦戦!そこに再びゴジラが現れます。メカゴジラvsゴジラ&キングシーサーの激闘のはじまりはじまり〜!
しかし飛び道具の数に勝るメカゴジラはもう反則レベルであっちこっちからいろいろ出しまくりです!
ゴジラ危うし!というその時,ゴジラは電撃スパークして自らを電磁石化!飛び回るメカゴジラを磁力で引き寄せ,羽交い締めに!あとはもうパワー勝負。首をへし折って勝負ありです。闘い終えたキングシーサーは再び岬で眠りにつくのでした。
おとうの一言:
「ゴジラ生誕20周年!」を記念しての一作でございます。
とっておきの敵役を作り出そうというなかで,「ゴジラを倒すのはゴジラしかない!」そんなコンセプトで作られたものしょうか?
当時は鳴り物入りで登場しましたメカゴジラさん!外見はゴジラ,中身は最新宇宙技術を駆使したメカですからね。。。当然やられキャラのアンギラちゃんはかわいそうなものですよ。手首がクルクル回ったりするのなんか反則ですよ。はい。
このソフビなんか結構人気でしたからね!えぇおとうも当然持っておりましたよ。今持ってないですけど。。。
ブラックホール第3惑星人さんがメカゴジラを修理するのに地球の科学者を使うのがなんとも言えません。地球の技術も結構進んでるのかもネ!?
東宝の美術スタッフはウルトラマンとかのシリーズであれだけデザインの良い宇宙人を登場させているのになんで映画になるとゴリラ系になっちゃうのかがちょっと残念ですよね。あれ?もうこの当時は猿の惑星ブーム?って終ってましたよね?
しかしキングシーサーがでっかい犬にしか見えなかったのはおとうだけでしょうか?当時は沖縄海洋博覧会で盛り上がっておりましたからね。。。もちろんちゅら海水族館はまだありません。
【パンフ表紙】 【パンフ裏】
東宝チャンピオンまつり
モスラ
【パンフ表紙】 【パンフ裏】
公開年月日:1974.12.14
併映作品:
海底大戦争 緯度0大作戦
燃える男 長嶋茂雄 栄光の背番号3
再映作品:
「モスラ(1961年)」のリバイバルですね。
ゴジラ作品ではありませんが,東宝特撮ファン必見の作品ですね。
街のボンカレーの看板まで精巧に再現するほど(例えです)のミニチュアセットはスタッフの根気とこだわりを感じさせる1作です。
えぇモスラの腹の下にキャタピラのようなものが見えるのは気のせいです。
モスラの歌は歌えないとファンとは言えません!!
今回併映されている「海底大作戦 緯度0作戦」もリバイバル上映ですが,この作品に出ているグリフォンやアルファ号?も人気でした。
別バージョン(薄いパンフ)
【パンフ表紙】 【パンフ裏】
東宝チャンピオンまつり
メカゴジラの逆襲
【パンフ表紙】 【パンフ裏】
公開年月日:1975.03.15
併映作品:
新八犬伝
アグネスからの贈りもの
アルプスの少女ハイジ
はじめ人間ギャートルズ
サザエさん
監督:本多猪四郎
登場怪獣:ゴジラ,メカゴジラⅡ,チタノサウルス
ストーリー:
沖縄沖海底・・・メカゴジラの残骸を回収しようと潜水艦でスペースチタニウムの反応を探ります・・・が,ナイ。。。どこにもメカゴジラの残骸がないのです。そんなバカな!って言ってると突如現れた怪獣に潜水艦が破壊されてしまいます。メカゴジラはいずこへ・・・
そして東京・・・ブラックホール第3惑星人の侵略の間の手は東京にまで及んでいたのです。ちゃくちゃくと地球侵略の準備を進めているブ3星人。彼らは侵略の足がかりとして怪獣をコントロールする研究をしている博士を取り込みます。そう,死んだはずの娘を蘇らせて上げることで・・・
博士は怪獣チタノサウルスを操り,自分を追放した人間社会に復讐をしようと企てます。街に出て破壊の限りを尽くすチタノサウルス!飛び道具こそないものの,ヒレ付の尻尾が巻き起こす超弩級の風でビルを吹っ飛ばしていきます。そんなチタちゃんに突然火炎放射の一撃が!
そう,我らがゴジラが現れたのです!突然すぎてごこから出てきたのかもわからないゴジさんですが,僕らの街を守るためチタちゃんをやっつけに現れました。初戦は顔見せ程度でお互いが引きドロー・・・どうも博士にちょっとしたトラブルがあったようですね。
そう,博士の娘はブ3星人によって作り上げられたサイボーグ!再び倒れた娘をブ3星人は今度はメカゴジラのコントローラーとして蘇らせたのです!人の脳とコンピューター・・・全てを兼ね備えた頭脳を持つメカゴジラはもう無敵の存在!チタノサウルスと共に人類を攻めていけばもう向かうところ敵ナシでしょう!あぁメカゴジラの逆襲がここに始まるのです!
博士の娘の目が光り,メカゴジラ出撃!チタノサウルスも共に出現します。壊されるビル!吹っ飛ぶ戦車!戦闘機!あぁもう立ち向かう術はないのでしょうか・・・怪獣を観にいったアホなガキの悲鳴に応えてか,再びどこからともなくゴジラが現れます!ゴジラVSメカゴジラ&チタノサウルスの1対2変則マッチの始まりです!
チタちゃんの強力な不良キック!蹴りの連発にゴジさんは吹っ飛ばされ,メカゴジラのアホみたいな飛び道具の雨あられに一度はゴジさんもノックダウンか・・・
その時,チタノサウルスのコントロールを妨害する超音波発生装置が完成します!ヘリコプターで超音波を浴びせ,チタノサウルスはパニック状態に!この隙にゴジさん復活です。パニックのチタちゃんを尻目にメカゴジラとの1対1マッチに持ち込みます。光線・ミサイルの雨をかいくぐり,ガッチリと組んだゴジさんは前回の時のように首をもぎ取ります!
勝負あったか!?と思ったが・・・なんともげた首の下には電子頭脳みたいのがキラリ!そっからさらに強力な光線をお見舞いしてきます。しぶとし!メカゴジラ。でも愛に目覚めたサイボーグ娘さんが自らの命を絶ったとき,メカゴジラもゴジさんに敗れたのでした。。。
ず~っと超音波でフラフラになりっぱなしのチタちゃんもゴジさんの相手にはなりません。軽くあしらわれてジエンド!ついでに逃げ出そうとしたブ3星人の親分も円盤ごとゴジさんに粉砕されてこれまたジエンド!最後にいつも通りゴジさんは海に帰っていくのでした。。。
おとうの一言:
やはりキャラがたっていたおかげでしょうか?メカゴジラさん再出演です。前作と比べ,いちいちアクションポーズをとるようになったのはスクリーン慣れしてきたせいでしょうか?特にフィンガーミサイル発射時はとろいっす。。。
せっかく逆襲に登場するならもう少し新兵器なんかも取り付けて欲しかった気もしますが,きっとおねーちゃんの頭脳と融合したコントロールというのが奇抜で最新のブラックホール第3惑星での流行りの新兵器だったのでしょう。えぇ,惑星が違えば流行りは違いますからね。。。
さて,やや怪獣の賑わい度は寂びしめだった気もしますが,今回は悪くて赤くてでかくなったスニフ君(わかるかな?)が出演となりました。恐竜という設定上いたずらに飛び道具を武器にするわけにはいきませんが,ゴジラを台風中継のアナウンサー並に吹き飛ばした尻尾芭蕉扇は圧巻です。
別バージョン(薄いパンフ)
【パンフ表紙】 【パンフ裏】
東宝チャンピオンまつり
ディズニーフェスティバル
【パンフ表紙】 【パンフ裏】
公開年月日:1976.03.13
併映作品:
ピーター・パン
ドナルド・ダックのライオン大騒動
チップとディールの怪獣をやっつけろ!
ミッキー・マウスのがんばれ!サーカス!
ドナルド・ダックの人食いザメ
元祖天才バカボン
勇者ライディーン
タイムボカン
おとうの一言:
う~ん。コメントが難しいですが,東宝チャンピオンまつりとしてディズニー作品を中心としたアニメのみの興行があったんですよね。。。
唯一東宝特撮作品のない東宝チャンピオンまつりです。
お勧めは・・・タイムボカンでしょうか・・・(←贔屓目)
東宝チャンピオンまつり
キングコング対ゴジラ
【パンフ表紙】 【パンフ裏】
公開年月日:1977.03.19
併映作品:
巨人軍物語 進め!!栄光へ
円盤戦争バンキッド
ヤッターマン
まんが日本昔ばなし 桃太郎
再映作品:
「キングコング対ゴジラ(1962年)」の東宝チャンピオンまつりで2回目のリバイバル上映ですね。
「キングコング対ゴジラ(1962年)」を参照ください。
別バージョン(薄いパンフ)
【パンフ表紙】 【パンフ裏】
東宝チャンピオンまつり
地球防衛軍
【パンフ表紙】 【パンフ裏】
公開年月日:1978.03.18
併映作品:
山ねずみロッキーチャック
ルパン三世 ベネチア超特急
新・巨人の星
家なき子
まんが日本昔ばなし かぐや姫
再映作品:
「地球防衛軍(1957年)」のリバイバル上映ですね。
最後の「東宝チャンピオンまつり」としての興行です。
以後はドラえもん等,長編アニメ映画が子供たちを楽しませていくようになります。
ありがとう,そしてお疲れ様!東宝チャンピオンまつり!
ははは,今回思ったほど物量ありませんでしたね。。。
実質2作だったから一番楽だったかも・・・
やっぱりしんどいのは次回のパートⅢですな。
東宝チャンピオンまつり全盛期の作品群を紹介いたします。
お楽しみに!
うーん、凄い!
何が凄いかって、モノモチ良いし、よく記憶がしっかり残ってるもんだなぁ。
僕も東宝チャンピオンまつりは何度か行きましたが、余りの長さに映画に飽きて、館内を走り回っていた記憶しか残ってません。(←多動)
肝心の映画の内容等はビタイチ記憶に留めていないです。
by ToT (2008-03-16 18:43)
Tの字
我が家ではいつも嫁だがねに,
「その極端な記憶力は何か世の中のために役に立つのかい!」
と大変大きなエールを頂いております。
えぇ冷ややかな目線とともに。。。
CMのねーちゃんと映画,アニメ,特撮のことだけはよく覚えているのですが,このブログの記事をアップするパスワードさえしょっちゅう忘れております。
特に仕事関係の記憶力は冗談抜きで危ないレベルに達しております。
急にこのブログがアップされなくなったら入院したとご判断下さい。
by おとうたま (2008-03-16 20:15)
夜勤明けのスタMasaでございます。昨日、携帯から書き込もうとしたら、エラーになり受け付けていただけませんでしたので、あらためて(#^.^#)
スタMasaは、今、東京におります。日暮里の駅前にあるネットカフェに入りました。
上京の理由は、買い物&G会長と一献、という不埒な計画です。
会長とは、三進小銃器さんで待ち合わせです。ちょっと時間が早いのでネットカフェに入った次第です。
◎おとうたま チャンピオン祭りが来ましたか...。小生、チャンピオン祭りはほとんど見ていません。チャンピオン祭りというとリバイバル...というイメージがありましたが、メカギジラ2作は同祭りの新作だったのですねぇ。メカゴジラ2作とも、仙台市東部にあった
東日之出劇場で見ました。併映はまったく覚えていませんでした。
ゴジラ対メカゴジラ...沖縄海洋博でしたね。ゴジラ・シリーズのもうひとつの流れ...音楽:佐藤勝、監督:福田純。 小生、福田さんという監督さん、結構好きなのです。何でもこなす器用な監督だと思います。福田監督作品で1970年「野獣都市」がありました。大藪春彦原作、ドライなムードのアクション小説でした。福田さんはそれを、思いっきりウエットな話に作り変えたのです。これほど原作をぶち壊しながら、実に切ない青春映画にした福田さんの手腕、お見事です。原作小説も好きですが、福田版「野獣都市」も大好きです。 福田監督が初めて手がけたゴジラは、たぶん「南海の大決闘」ですよね。それから「ゴジラの息子」「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」「ゴジラ対メガロ」そして対メカゴジラ....伊福部昭、本多猪四郎ラインとは別のアナザーゴジラ、とでも言いましょうか(言わないですよね)。
VSシリーズ前の旧ゴジラ最終作が「メカゴジラの逆襲」...本多猪四郎さんが最後に撮ったゴジラでした。悲劇の博士を演じた、平田昭彦さんに尽きる作品と思います。
おっと、G会長から電話...途中ですみません、一時退席します(*^。^*)
by スタMasa (2008-03-17 16:52)
スタMasaさん
毎度深く,そして広い考察をきき,感服奉ります。
どちらかというとこれからどの店でどのようなプレイをされるのかが興味津々でございますが,近日中に少なくとも会長の所では暴露されることでしょう。。。
楽しみにしております。
さて,最近のCMで「仮面ライダー」全集のような雑誌の宣伝をしていたかと思います。
CMを見るたびに果たしてこの全集をスタMasaさんは買うのであろうかと想像を膨らましております。
by おとうたま (2008-03-17 22:13)
席に戻りました(*^_^*) 仮面ライダー全集、創刊特別価格290円。はい、先週買ってしまいました。で、創刊号は、新旧ライダーの記事が入り乱れて、ちょっと...(-_-;)
昨夜は、G会長と日暮里でキャバクラに...は行きません。居酒屋で呑んだくれました。 気持ちよく呑むと、二日酔いにはならないものです(^^♪
by スタMasa (2008-03-18 09:29)
スタMasaさん
やはり買いましたか。
きっと買うのだろうなぁ~と期待しておりました。
その昔は怪人カードなんかを集めたり,カードホルダーを貰ったりと随分世話になったものです。
あれ?カードってスナックのオマケでしたっけ?カレーのオマケでしたっけ?
by おとうたま (2008-03-18 12:26)