2012年10月11日
元日本軍「慰安婦」の女性たちを追った写真展が11日、大阪・心斎橋のピルゼンギャラリーで始まった。大阪・梅田のニコンサロンの使用が認められなかった韓国人写真家、安世鴻(アンセホン)さん(41)が別会場で開いた。
安さんは2001年から中国の上海や武漢を訪ね、所持金もないまま置き去りにされた元慰安婦の女性ら12人を記録してきた。約40点を展示し、「話し相手もいない異国で暮らす女性たちの苦悩が刻まれた写真を静かに見て、その存在を忘れないでほしい」と話す。
一方、招待状を送られていた橋下徹大阪市長は10日夕の取材に対し、「日本の官憲が暴行脅迫をやっている写真があるなら見ないといけないが、僕は慰安婦の存在は否定していないから行く必要はない」とした。