2012年 10月 16日
春秋航空が1円航空券キャンペーン
高松ー上海便を運航する中国の格安航空会社春秋航空が「片道1円」の航空券を販売です。尖閣諸島をめぐる問題で日中関係が冷え込む中、落ち込んでいる搭乗率の回復を狙います。春秋航空によりますと18日から12月20日までの期間中高松ー上海便で1便あたり50席を上限に片道1円の航空券を販売します。航空券の料金のほかに燃油サーチャージとして片道5900円と上海発の便に空港施設利用料1180円が別途必要となります。1円航空券は春秋航空のホームページで購入でき16日から予約を受け付けています。去年7月に就航した高松ー上海便は値段の安さから人気で今年8月の搭乗率は87.7%と好調な利用が続いていましたが、尖閣諸島をめぐる問題で日中関係が冷え込む中9月は71.1%、10月はさらに落ち込んでいるということです。春秋航空では佐賀でも上海便の1円航空券を販売していて今回のキャンペーンで利用回復を図りたいとしています。

井笠バス問題 中バスが代替運行を申請
岡山県西部を中心に路線バスを運行する井笠鉄道が今月末でバス事業を廃止する問題で両備グループで広島県福山市の中国バスが来年3月末まで運行を引き継ぐことになり、運輸局に届け出ました。中国バスはきょう午前、運行を引き継ぐための申請を中国運輸局などに行いました。申請によりますと運行期間は来月1日から来年3月末までの5カ月間で、正式な継続路線が決まっていないため全ての路線で運行が可能な申請を行ったということです。また、高速バスと観光バスについてはすでに予約が入っている利用者への対応のため運行を引き継ぐとしました。どの路線が引き継がれるかは17日開かれる対策会議で笠岡市など沿線自治体が決定しますが、両備グループによりますと利用が少ない日中の便数を減らすなどしてこれまでの半分程度の運行になる見通しです。

岡山県知事選期日前投票が好調
今月28日投票の岡山県知事選挙で15日までの期日前投票の状況がまとまりました。投票を済ませた人の数は前回選挙の同じ時期と比べ1.65倍に増えています。岡山県選挙管理委員会によりますと告示日の翌日12日から15日までに期日前投票を行った人は1万5433人で前回の県知事選挙と比べ1.65倍に増えました。市町村別では里庄町が前回の2.7倍と最も増加率が高く次いで早島町の2.29倍となっています。選挙管理委員会では制度が周知され、利用が増えているのではと話しています。期日前投票は県内98カ所の会場で行われ一部の会場を除き投票日前日の今月27日まで午前8時半から午後8時まで受け付けています。

殺人の疑いで容疑者死亡のまま書類送検
今年8月、真庭市の住宅で59歳の女性とその夫が死亡しているのが見つかった事件で、警察は16日夫を殺人の疑いで容疑者死亡のまま書類送検しました。容疑者死亡のまま書類送検されたのは、山口県防府市の無職和田恵司容疑者(65)です。警察の調べによりますと、和田容疑者は、今年8月28日午前9時半頃、真庭市神庭にある妻、美津江さん(59)の実家で、美津江さんの背中などを刃渡り約12センチの果物ナイフで刺し、殺害した疑いです。和田容疑者は犯行後、美津江さんの殺害に使用したナイフで自殺していました。和田容疑者は、事件の約1ヵ月前に美津江さんを殴ってケガをさせたとして逮捕されていましたが、起訴猶予処分となり釈放されていました。事件当時、美津江さんは、和田容疑者の暴力が原因で実家に戻っていたということです。

高校の結核集団感染 新たに18人
岡山県の備前保健所管内の高校で発生した結核の集団感染で、18人が新たに感染していたことが分かりました。岡山県によりますと、今年7月、備前保健所管内の高校に通う男子生徒1人が、肺結核を発病していると診断されました。同じ学年の生徒などの健康診断を行った結果、生徒2人の発病と教職員も含め14人の感染が確認されていました。その後、他の学年など対象範囲を広げて検査したところ、新たに生徒16人と、学校の食堂の担当者2人の感染が分かりました。これで今回の集団感染は、発病者が3人、感染者は32人となりました。県によりますといずれも症状はなく、感染拡大の恐れはないということですが、結核の初期症状は風邪に良く似ているので、咳やたんが2週間以上続く場合は早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。