- [PR]
できごと
維新、急ぐ国政政党化 背景に他党の教訓
大阪維新の会が7人の国会議員の合流を早々と決め、国政政党化を急いできた背景には、過去の選挙でブームを巻き起こした他党の“教訓”もある。
国政政党は、政治資金規正法などの規定で、現職国会議員5人以上の所属などが要件。政党になれば、衆院選での選挙区と比例代表の重複立候補や、政党ビラの配布、選挙区候補者の政見放送などが可能となる。
維新への期待は既成政党への不信と反比例して高まっている。産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が9月初めに行った世論調査では、衆院選の比例代表の投票先としてトップの23・8%を占めた。
一方、政権交代選挙となった前回衆院選では、圧勝した民主が比例近畿ブロックで獲得議席が候補者数を上回り、2議席を他党に譲り渡すという珍現象もあった。衆院の早期解散が想定される中、維新が議席を延ばすには、まず重複立候補を可能とする政党化を図り、一刻も早く体制を整える必要があった。
政党の届け出では、所属国会議員が他党に所属していないこと示す自筆の「宣誓書」を含む必要書類を総務相に提出する。総務省によると、7人の離党手続きが完了していなくても、書類上の不備がなければ届け出は受理される見通しだ。
(次ページ)来春まで政党交付金なし
関連トピックス
関連ニュース
- [PR]
- [PR]