四国視察の旅 パート3
2009年10月18日
いよいよ四国3日目です。
今日の視察先は徳島の名産「阿波和三盆」の工場見学です。
それも、相反する二つの会社を視察することになりました。
まずは、影山製糖所からです。
この会社のすごいところは徹底的な機械化です。
その製造工程を追って見ましょう。
まずは、みなさんご存知サトウキビです。
このさとうきびを刈り取り砂糖を作るのですが、実のところサトウキビが徳島で作られているとは知りませんでした。
サトウキビというと南国のイメージがあって沖縄、種子島って感じじゃないですか?
聞いて見ると量産されているサトウキビの最北端は、徳島だそうです。
もうひとつ意外な事実、サトウキビの収穫は、11月12月の寒くなってからだということ。
みなさんしっていましたか?
断裁機
これでサトウキビを細かく断裁し蜜汁を絞りやすくします。
粉砕、圧搾
裁断したものをさらに粉砕し圧搾します。
灰汁、ろ過
加熱し、灰汁をすくいます。
さらに珪藻土をいれ攪拌します。
ろ過最終
フィルタープレスの綿布にてろ過していきます。
その後ミクロ単位までのろ過できる機械でもう一度ろ過
煮詰め
あらかたの水分を飛ばします。
真空濃縮缶
真空にすることにより変性が起こらず濃縮することが出来る
遠心分離機
これにより本来盆の上にて行なわれる「とぎ」の作業とする
乾燥
遠心分離により糖蜜の落ちた結晶を乾燥させます。
これが遠心分離かける前の状態
これが乾燥させた結晶
色の違いは糖蜜の落とし方で変わる
粉砕機
色の異なる結晶を混ぜ合わせ粉砕し和三盆糖になる
これが機械化の進んだ影山製糖のやり方です。
途中おかしい部分があったかも知れませんがお許しください。
ということで影山さんをあとにしてもうひとつの岡田製糖所に伺うことに
この岡田さんは、古くからの伝統的製法を守り続けている老舗の製糖所です。
今尚、職人が手で研いでいる研ぎ場
実際にやっているところが見れずに残念でした。
これにて四国3日間の旅は終わりました。
色々な発見。出会い。感動。があった視察でした。
本当にお忙しい中案内をしていただいた関係者の皆様、ありがとうございました。