国際中国国防費、アジア諸国で絶対額も増加率も圧倒的首位2012.10.16 11:14

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中国国防費、アジア諸国で絶対額も増加率も圧倒的首位

2012.10.16 11:14 中国

 【ワシントン=古森義久】米国の大手研究機関の戦略国際問題研究所(CSIS)は15日、アジア主要5カ国・地域の国防費を比較した報告書を発表した。中国が絶対額でも増加率でも圧倒的に首位に立ち、野心的な軍拡を進めていることが数字上でも印象づけられた。

 「アジア国防費2000-11年」と題する同報告書は中国、インド、日本、韓国、台湾のここ12年の国防費を調べた。

 この調査は現在、全世界でもアジアの軍事費が欧米に比べて圧倒的に速いペースで増加していることへの懸念などが前提になったという。

 同報告書によると、アジア主要5カ国・地域のうち11年度の国防費が最大だったのは中国で合計899億ドル(約7兆円)、2位が日本の582億ドル、3位がインドの370億ドル、4位が韓国286億ドル、5位が台湾101億ドルとなった。

 このうち中国だけは実際の国防支出は公表額よりずっと多いとされ、同報告書はストックホルム国際平和研究所(SIPRI)発表の金額として中国の11年度の現実の国防支出は1422億ドルだったとしている。つまり中国の国防支出はすでに日本の3倍近い水準に達したことになる。

 同報告書によると、これらアジア5カ国・地域の00年から11年までの国防費の伸びは毎年平均だと中国が13.4%、日本が3.5%、インドが3.6%、韓国4.8%、台湾1.8%だった。

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