ソフバンク:S&Pも「投機的」に下げの可能性-ムーディーズ同様に
10月16日(ブルームバーグ):米格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)は、ソフトバンク の長期格付け を再び投機的等級の「BB格」に引き下げる可能性が高いと発表した。米スプリント・ネクステル の巨額買収を15日に発表したことに伴う措置。買収報道を受けて12日に、下げ方向でウォッチ指定していた。
現格付けは投資適格級で下から2番目の「BBB」。買収完了予定の来年半ばまで注視を続ける。米ムーディーズも買収発表を受けて15日に、投資適格で最低の現格付け「Baa3」を、引き下げ方向で見直すとしていた。両社ともに総額201億ドル(約1兆5700億円)の巨額買収に伴う財務悪化懸念を反映させた。
S&Pは昨年7月、ソフトバンクが2006年の携帯電話事業参入で負った債務の借り換え契約を結んだことを受け、04年の格付け開始以来で初の投資適格級に引き上げていた。ソフトバンクは今回買収を手元資金と借り入れで賄うとしており、銀行団は約1兆5000億円の融資実施を決めている。
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更新日時: 2012/10/16 16:57 JSTニュース一覧
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