米スプリント、クリアワイヤ買収を直ちに計画せず-関係者
10月15日(ブルームバーグ):米携帯電話3位のスプリント・ネクステルはクリアワイヤの買収を直ちに計画していない。事情に詳しい関係者が明らかにした。スプリントはソフトバンクからの201億ドル(約1兆5800億円)出資による株式70%売却に同意した。
情報が非公開であることを理由に同関係者が匿名で語ったところによると、ソフトバンクとスプリントの優先課題は両社が15日に発表した合意内容の完了で、それには6-8カ月を要する見通し。案件が完了するまでは、両社はさらなる合併・買収などを行えないという。
クリアワイヤの株価は15日、すぐに買収が行われるとの観測から16%高となった。同社株価はすでに先週後半の2営業日で78%上昇していた。関係者の2人は、決定はまだ下されていないが、高額過ぎることなどからスプリントはクリアワイヤを保有する必要がないと話している。
クリアワイヤの11日の発表によると、スプリントは現在クリアワイヤの株式の48%とそれに相当する議決権を保有している。
スプリントの広報担当スコット・スロート氏からはコメントが得られていない。ソフトバンクの広報担当者とクリアワイヤの広報担当マイク・ディジオイア氏はいずれもコメントを控えた。
原題:Sprint Said Not to Plan Clearwire Takeover After SoftbankDeal(抜粋)
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更新日時: 2012/10/16 10:34 JST