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◆国際親善試合 日本0―4ブラジル(16日・ポーランド、スタディオン・ブロツワフ) 日本代表が、中立地のポーランドでブラジル代表と対戦し、0―4の惨敗を喫した。右ふくらはぎ打撲のため12日のフランス戦を欠場した本田圭佑(26)=CSKAモスクワ=は、本職のトップ下ではなく、ザック・ジャパンの先発では初の1トップに入ったが、不発に終わった。守備陣もザック体制で最悪の4失点。アルベルト・ザッケローニ監督(59)も「ブラジルは別次元」と白旗を掲げるしかなかった。
うっすらと笑みすら浮かべていた。試合後の取材エリア。スーツ姿で現れた本田は淡々と語り始めた。
「俺らよりブラジルの方が上。負けてそりゃ悔しいけど、何かうれしくてね。サッカーをやっていて楽しい気持ちになった」。ザック・ジャパン発足以来、最悪の4失点の大敗にも胸には妙なすがすがしさが残っていた。
右ふくらはぎの打撲でフランス戦を欠場し、この日が復帰戦。ザッケローニ監督から与えられたのは本職のトップ下ではなく南アフリカW杯で務めた1トップ。ザック・ジャパンでは8月15日のベネズエラ戦(札幌)で後半途中から試して以来。先発では初めてだった。
「ゼロトップというイメージでプレーしていた。点を決められたところを除けば、いい形でゴールに迫れた。ゴール前での精度が差だった」。本田を最前線に置くことで、序盤は攻勢に出た。フランス戦で課題として浮き彫りになった高い位置からプレスをかけ、最前線での収まりどころもできた。前半9分にはFW香川からのパスを受け、左足でシュート。相手GKに阻まれたものの、決定的なシーンだった。その後もゴールを狙い続けたが、どうしても、ネットを揺らせなかった。
スタンドではプレミアリーグ・リバプール、ドイツ1部のシュツットガルトなどの強化担当者が視察。かつて本田獲得に乗り出したプレミアの名門に、あらためて存在をアピールする好機だった。
対照的に次々ゴールを決めたブラジル。「想定外ですよ。まさか4点も取られるなんて思ってないですから。ここまでとは思わなかった」。完敗だった。
「ブラジルは別次元。2失点して冷静さを失った」と指揮官も白旗を掲げる屈辱的な敗戦が、本田の向上心をあおる。「僕がサッカーを始めたことに、ブラジルは無関係ではない。その代表と初めて試合をできた。勝てたら、良かったけど、そんなに簡単に勝ったら、楽しくないやん。未来への気持ちというか、明日の練習から楽しみになった。今後、しっかりトレーニングに励んでいきたい」。ブラジルW杯優勝を公言する本田。チームと自身が成長するために、立ちはだかってくれた巨大な壁を歓迎した。
「ブラジルは、1つ2つ、全体的に上にいっている。ただ、負け惜しみでもなく、点差ほどの差はなかった」。痛感させられた世界との差。2年後、ブラジルW杯の舞台でリベンジを果たすため、この屈辱を糧にする。
(2012年10月17日06時02分 スポーツ報知)
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