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森口氏雇用に政府助成金支出
10月16日 16時53分

森口氏雇用に政府助成金支出
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iPS細胞を使ったヒトへの移植を巡って虚偽の発表をした研究者が関わっていた東京大学のプロジェクトについて、内閣府が調べた結果、この研究者を雇用するための費用として助成金から967万円が支出されていたことが分かり、科学技術政策を担当する前原国家戦略担当大臣は、この研究者の役割や勤務実態などを調査する考えを示しました。

これは、科学技術政策を担当する前原国家戦略担当大臣が、閣議後の記者会見で明らかにしました。
それによりますと、内閣府は、臓器の凍結保存技術を研究する東京大学のプロジェクトに対して、去年2月から平成26年3月までの間、1億6000万円を助成することになっています。
そして、iPS細胞を使ったヒトへの移植を巡ってアメリカの学会で虚偽の発表をした森口尚史氏は、このプロジェクトの一部に関わっており、去年3月からことし9月まで、森口氏を雇用するための費用として967万円が充てられていたということです。
これについて前原大臣は、記者会見で、「有望な若手研究者を育てるために貴重な税金を使っていることに鑑みれば、研究内容や支出が適切だったのかどうかを判断しなければいけない。森口氏がプロジェクトでどういう役割を担ったのか、勤務実態はどうだったのかなどを、これからしっかり調査したい」と述べました。
田中文部科学大臣は、閣議後の記者会見で、「研究者のモラルが問われている。森口氏を雇用する人件費として967万円が充てられているということだが、国としても助成金を出すにあたっては、研究内容の信ぴょう性はもちろん、どういう研究をする人なのか、研究の進捗状況や結果などをチェックし、厳格に管理していくことが大事だ」と述べました。

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