東日本大震災:高浜町がれき受け入れ 処理、計画通り実施へ 住民団体に回答 /福井
毎日新聞 2012年10月16日 地方版
東日本大震災で生じた岩手県大槌町のがれきを高浜町で処理する計画の撤回を求め、舞鶴市など京都府北部と県内住民でつくるグループが提出した要請書について、同町は15日、計画通り実施すると文書で回答した。メンバー2人が同町役場を訪ね、焼却や埋め立てに伴う放射能濃度の数値を公表するよう改めて求めた。
住民グループ「がれきねっと若狭」が要請していた。町側は、処理する災害廃棄物は国が安全を確認しているなどと説明。住民側が、埋め立て処分場に近い舞鶴市での住民説明会を求めたことについて、町の担当者は「一般廃棄物処理のルールに沿っており、町の判断で処理できる。舞鶴市にも計画を説明した。説明会を開くかどうかは市の判断」と答えた。今月末から来月初めごろに予定している試験焼却前の土壌調査は行わないとし、「処理で問題があればすぐに公表する」と述べた。【松野和生】