スマートTVと動画ビジネス2013
テーマ:SSKビジネスセミナースマートTVと動画ビジネス2013
-世界の次世代TVとTBSの動画ビジネス戦略-
http://www.ssk21.co.jp/seminar/re_S_12271.html
[講 師]
(株)クリエイシオン 代表取締役
早稲田大学「情報化社会概論」講師 高木 利弘 氏
(株)TBSテレビ メディアビジネス局 ペイテレビ事業部
TBSオンデマンド事業戦略統括 高澤 宏昌 氏
(株)NHKエンタープライズ
国際事業センター・国際企画 EP 今和泉 仁 氏
[日 時]
2012年10月3日(水) 午後1時~5時
[会 場]
SSK セミナールーム
東京都港区西新橋2-6-2 友泉西新橋ビル4F
[重点講義内容]
<1>アップルのTV戦略、放送局と
ネット企業の動画ビジネス最新動向
高木 利弘 氏【13:00~13:50】
グーグル、サムスン、LG、レノボが進めるスマートTV戦略。
そして、噂のアップルTV。業績不振にあえぐ日本の家電メーカー
を尻目に、世界は次世代TVをめぐって激しい覇権争いをしています。
一方、動画ビジネスでは、「Hulu」や「BBC iPlayer」をはじめ、
放送局系の動画配信サービスが順調に伸びています。
これに対して、「YouTube」や「USTREAM」といったネット企業系の
動画配信サービスは、収益化をどう実現するかが大きな課題と
なっており、いちはやく黒字化を達成した日本の「ニコニコ動画」
の動向が注目されます。
本講演では、テレビの未来はどうなっていくのか?
次世代メディアをデザインするのは誰なのか?2012年6月に
『スマートTVと動画ビジネス』(インプレスジャパン刊)を上梓
した著者が、スマートTVと動画ビジネスの最新動向を分析しながら、
その将来展望を紹介します。
<2>日本初の単年度黒字化達成!
好調な「TBSオンデマンド」の動画ビジネス戦略
高澤 宏昌 氏 【14:00~14:50】
TBSオンデマンドは2009年度にテレビ局の動画配信
サービスとして日本初の単年度黒字化を達成し、「ネット配信
ビジネスは儲からない」という従来の通説を覆しました。
本講演では、その戦略上のポイントとなった放送番組の
VOD向け著作権処理やコンテンツアグリゲーションへの積極的な
取組み、プラットフォーマーとの広範なアライアンスなどを
中心に、TBSのオンデマンド配信ビジネスの現在を紹介します。
あわせて、スマートTVや新規デバイスへの取組み、国内の
コンテンツ配信マーケット構造分析、放送局のウィンドウ・
コントロール戦略、TBSオンデマンドのコンテンツ・ウィンドウ
上の位置付けについても概観します。
<3>欧米におけるスマートTVと動画ビジネス最新動向
今和泉 仁 氏 【15:00~15:50】
欧州ではEBUが中心になって推進するHbbTVがSmartTV向けの
プラットフォームとして定着しつつある一方、英国では独自の
プラットフォームであるYouViewが当初計画より2年遅れて
オリンピック直前に立ち上がりました。
また、放送事業者はインターネットでのサイマルキャストに
力を入れており、BBCは途中から視聴をはじめた番組の冒頭まで
戻ることのできる”Live Restart"もはじめています。
米国で始まったOTTの動きは欧州にも波及し、英国ではNetflixと
Amazon傘下のLovefillmに加え、BSkyBが立ち上げたNow TVが
競争をいっそう激化させています。
こうした中、欧州最大の家電見本市IFA2012、及び放送機器展
IBC2012が8月~9月にあいついで開催されます。
本講演では、両見本市の展示動向をまじえて欧州での
スマートTVと動画ビジネスの最新動向をリポートします。
<4>パネルディスカッションと質疑応答 【16:00~17:00】
(株)TBSテレビ メディアビジネス局 ペイテレビ事業部
TBSオンデマンド事業戦略統括 高澤 宏昌 氏
(株)NHKエンタープライズ 国際事業センター・国際企画
EP 今和泉 仁 氏
(株)クリエイシオン 代表取締役
早稲田大学「情報化社会概論」講師 高木 利弘 氏
[PROFILE 高木 利弘(たかぎ としひろ)]
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。
『CaptainPedia』、『MACワールド日本版』、
『MACLIFE』 などPC/IT系雑誌の編集長を歴任。
(株)カシスで企画・開発に関わったKacis
Publisher/Kacis Writerは、
「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー2001」
(SOFTIC)を受賞する。早稲田大学非常勤講師、
日本マスコミュニケーション学会会員、日本出版学会会員。
主な著書は、『Macintoshなんでも聞いて!
インターネット編』(インプレス刊)、『MacOS X
Server パーフェクトガイド』(インプレス刊)、
『Kacisでサクサク文書作成』(SCC刊)、
『電子書籍ビジネス調査報告書2003~2009』、
『電子コミックビジネス調査報告書2006~2009』、
『ケータイコンテンツビジネス調査報告書2004~2007』、
『CGM/SNSビジネス調査報告書2008』、
『iPhone 3Gアプリ開発とビジネスプランニング』、
『Google Android調査報告書2009』、
『電子黒板・学校ICT化の将来展望』、
『iPhoneアプリヒットコンテンツ調査報告書2010』
(インプレスR&D刊)など。
[PROFILE 高澤 宏昌(たかさわ ひろあき)氏]
1996年3月東京大学法学部卒業。
同年4月(株)東京放送(現TBSホールディングス)入社、
著作権法務を担当。1997年より編成部で地上波番組編成、
映画調達に従事。
2000年より編成部メディア課でBS・ブロードバンド
プロジェクト等新規メディアを担当。
2001年よりCS・IPTV「TBSチャンネル」の新局
立上げと事業化を担当し、編成責任者。
2008年より11年までVOD「TBSオンデマンド」の
立上げと事業化の統括責任者。現在もTBSオンデマンドの
事業戦略、CS「TBSチャンネル2」の新局立上げ等に従事。
専門分野は、衛星放送事業、オンデマンド配信事業、地上波に
おけるコンテンツの権利処理・調達・編成および新規事業戦略立案。
[PROFILE 今和泉 仁(いまいずみ じん)氏]
1980年3月東京大学文学部英語・英米文学課程卒業。
1980年4月、日本放送協会(NHK)入社。
1980年~93年:高松放送局及び番組制作局ディレクター。
主な担当番組『YOU』、『スタジオL』、『おはようジャーナル』、
『Japan Business Today』1990年、
英語による海外向けの日本経済ニュース番組『Japan
Business Today』の立ち上げの業務のため
ニューヨークに足かけ1年ほど滞在。
1993年~97年:NHK放送事業局ソフト開発部。
デジタル・コンテンツ戦略立案等を担当。
1997年~2001年:(株)国際メディア・コーポ
レーションに出向。DirecTVのCSチャンネル
「Lala Europe」立ち上げに参加。
2001年~2005年3月:(株)NHKエンター
プライズ21に異動、エグゼクティブ・プロデューサー
として、主にインターネット関連コンテンツ制作を担当。
2005年4月~2006年6月:(株)NHKエンター
プライズ21と(株)NHKソフトウエアが合併し、
(株)NHKエンタープライズに統合。
事業本部デジタルセンター・ネットワーク事業部部長。
ブロードバンド向けコンテンツ制作(Web、BMLデータ
オンライン、サーバー型サービス等次世代デジタルサービス向け
コンテンツ試作等)や、コンテンツ販売(VOD向けコンテンツ
販売、モバイル向けコンテンツ販売事業など)を統括。
2006年6月23日~2008年6月(株)NHKエンター
プライズ開発センターメディア企画事業開発エグゼクティブ
プロデューサー。サーバー型サービス事業化に向けた準備、
総務省次世代ブロードバンドコンテンツ流通実験、NTTの
NGN実験などを通して、NHKコンテンツのブロードバンド
展開の事業開発を担当。
2007年6月~2008年7月:(株)NHKエンタープライズ
開発センターAOD準備室エグゼクティブプロデューサー。
NHKオンデマンド(NOD)の準備作業や各種コンテンツ制作や
社内向けコンテンツ管理システム開発等を担当。
2008年6月~:(株)NHKエンタープライズ事業本部
デジタルセンター(NOD事業)業務主幹。新規事業開発等、
NHKオンデマンドのユーザーインターフェース開発などを担当。
2010年6月~:(株)NHKエンタープライズ国際事業
センター国際企画部長。番組購入・販売・国際共同制作等の
国際事業全体の企画業務、海外現地法人支援業務などを担当。