天皇、皇后両陛下:福島で除染作業を視察
毎日新聞 2012年10月13日 20時22分(最終更新 10月13日 20時29分)
天皇、皇后両陛下は13日、福島県川内村を訪れ、東京電力福島第1原発事故による放射能汚染の除染作業を視察した。両陛下は昨年5月に同県福島、相馬両市の避難所を慰問しているが、除染の視察は初めて。
両陛下は同村立川内小で遠藤雄幸村長から復興状況を聞いた後、村内で行われている除染作業を見学。家屋の屋根や壁の洗浄などをしている作業員らに対して天皇陛下は「どうもご苦労様です。大変でしょうね」とねぎらいの言葉をかけ、皇后さまも「除染が進むと安心して暮らせますね」と話した。
両陛下は引き続き、47世帯97人が住む下川内仮設住宅を慰問した。天皇陛下は大和田幸さん(59)に「これまで随分、大変でしたでしょう」などと問いかけた。皇后さまは「よい村が戻るようにみなさん、お願いいたします」と語りかけた。【真鍋光之】