恵庭女性殺害で再審請求=鑑定提出「灯油使用あり得ず」

2012年10月15日 19時08分

 北海道恵庭市で2000年、会社員橋向香さん=当時(24)=が焼死体で見つかった事件で、殺人と死体損壊の罪で懲役16年の判決が確定した元同僚大越美奈子受刑者(42)が15日、札幌地裁に再審請求した。

 弁護団は新証拠として、燃焼工学の専門家による鑑定書を提出。鑑定書は大越受刑者が購入した灯油10リットルでは、遺体が炭化するほどの燃焼は「科学的にあり得ない」と指摘している。

 弁護団はこれまで、現場が自衛隊の基地に近いことや遺体の状況などから、「使われたのは航空機の燃料」と主張。鑑定書も「ガソリンなどが混入した混合燃料が使用された可能性が極めて高い」としており、弁護側は主張が裏付けられたとしている。

 大越受刑者は捜査段階から容疑を否認。直接的な証拠はなかったが、一、二審は受刑者が橋向さんとトラブルがあり、事前に灯油を購入していたなどの状況証拠に基づき、橋向さんを殺害して灯油で燃やしたと認定した。判決は06年に最高裁で確定した。 

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