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【グラニュース】


永井、両陛下とのお茶会にも緊張知らず

2012年10月15日 紙面から

 ロンドン五輪で活躍した名古屋グランパスのFW永井謙佑(23)が15日に皇居内で行われる茶会で天皇、皇后両陛下に謁見(えっけん)することになった。ロンドン五輪で入賞した選手が招待される催しで、サッカー日本代表は一度も着ていなかった五輪選手団公式服装を初めて着用する予定。また、永井は10月に入ってクラブ側と会談を持ち、あらためて今オフの海外移籍希望を確認した。

 グランパスでは初となる宮内庁からの招待状。ただ、どんなに名誉な場でも、永井は永井だった。「そんなに緊張しないと思いますよ。お茶だけでご飯は出ないんですかね?」と冗談めかしてサラリ。日本国民なら誰もがガチガチになるであろう両陛下との歓談にも、緊張知らずの快足ストライカーは堂々と受け答えする心構えを明かした。

 もちろん皇居は特別な場。だからこそ、衣装も特別だ。五輪閉幕から約2カ月を経て初めて、真っ赤なジャケットが印象的な公式服装を着ることになった。サッカー男子は開会式、閉会式ともに出席していないため、支給されながら着る機会のなかった晴れの衣装。永井は「1回も着てないんですよ。たしか、どこかスーツケースの中にしまってあるはず。探さなきゃ」と頭をかいた。

 ただ、永井の視線は国内だけには留まってはいない。10月に入って久米GMと面談を行い、あらためて今オフの海外移籍希望を伝えていたことが判明。永井は「今まで言っていた通りで、いいオファーがあれば行きたいと伝えました。久米さんも快く応じてくれました」と説明した。久米GMもかねて永井の挑戦を後押しする姿勢を語っており、本人、クラブともに納得いくオファーがあれば、移籍に障害はない。

 ただ、まだグランパスでのやり残しはある。五輪後に掲げた「最低でも2ケタ得点」という目標に届いておらず、個人もチームも成績は中途半端。残り6試合となったJリーグと天皇杯で結果を出さなければ、海外移籍も進展しない。もう一度日本に衝撃を−。規格外の男が、日本の中心で飛躍を誓う。 (宮崎厚志)

 

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