27日の横浜M戦で半年ぶり復帰が濃厚となった磯村(宮崎厚志撮影)
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度重なる足の故障で長期離脱中の名古屋グランパス・MF磯村亮太(21)の復帰への道筋が見えてきた。すでにボールを使った練習を再開しており、早ければ27日の横浜M戦(豊田ス)で6カ月ぶりにピッチに立つ。残り少ないシーズンで、磯村が欠場中の鬱憤(うっぷん)を晴らす。
予想以上に長引いたリハビリの日々に、ようやく終わりが見えた。磯村は12日に軽めのキック練習を再開。ダッシュも支障なく行っており、復帰がカウントダウンに入ってきた。「少しは痛みが残っているけど、感じは悪くない。20日の鳥栖戦後には全体練習に戻り、横浜M戦の出場を目指します」。明るい表情で磯村は話した。
昨シーズン3試合連続ゴールでブレークした磯村が、今季は一転して泥沼にはまった。5月に左足中足骨を骨折すると、リハビリから全体練習に復帰した7月26日の練習で今度は右足の中足骨を骨折。2度にわたる骨折で、当初は3カ月で済むはずだった離脱期間は半年に及んだ。
立て続けに骨折に見舞われたショックは小さくない。「またやるかも」という不安が頭をよぎることもある。それでも、磯村は「怖がっていても仕方ない」と前向きに語る。「試合を見るだけというのは、本当にもうイヤなんです」
離脱中には、同じポジションのMF田口が台頭してレギュラーを奪取した。「正直、『自分がいれば』という思いはありました」。失地回復へ、磯村がいよいよ走り出す。 (木村尚公)
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