Windows Vista Service Pack 1 (SP1) の内容
Windows Vista Service Pack 1 (SP1) は、Windows Vista の信頼性とパフォーマンスの向上に役立つ重要な更新プログラムです。SP1 に含まれている変更および改良点の詳細は次のとおりです。詳細については、「Windows Vista Service Pack 1 (SP1) をインストールする方法」を参照してください。
信頼性の向上
Windows Vista SP1 では、Windows が応答を停止する原因のうち、特によく発生するものの多くに対して改善を行いました。SP1 で行った信頼性の向上の多くは、お客様から Windows エラー報告ツールを使用して報告をいただいた問題に対応したものです。
Windows Vista SP1 では、他にもワイヤレス コンピュータ相互 (アドホック) 接続の改良や、Windows ミーティング スペースなどを用いたピアツーピア接続の改良など、さまざまな機能について信頼性の改善を行いました。
パフォーマンスの向上
Windows Vista SP1 では、コンピュータの速度とパフォーマンスを向上させるための変更も多数行いました。以下は、改良を行った機能の一例です。
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圧縮モードでのファイルのコピーまたは展開にかかる時間の短縮
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ネットワークを介してファイル共有を探すときのネットワーク帯域幅の使い方の改良
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Windows ReadyBoost 利用時のパフォーマンスを向上し、Windows が休止状態およびスタンバイ電源モードから解除されるのにかかる時間を削減
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コンピュータ画面が長時間アイドル状態になっているときの消費電力の削減
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会社のコンピュータ (例:ラップトップ コンピュータ) を社内ネットワークの外で使用する場合のログオン方法の改良
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大きなイメージ ファイルを開く際にかかる時間の短縮
セキュリティの改良
BitLocker を使用して暗号化できるパーティションが、コンピュータのハード ディスクの 1 つのパーティションのみではなく、複数のパーティションにも対応しました。BitLocker は Windows Vista Enterprise と Windows Vista Ultimate でのみ利用できます。
検索の変更
SP1 では、Windows Vista でデスクトップ検索の動作方法を大幅に変更しました。既定のデスクトップ検索サービスを選択できるようになりました。Web ブラウザや Media Player の既定の検索サービスを選択するときのような方法で、既定のデスクトップ検索サービスを選択できるようになりました。SP1 のインストール後は、[スタート] メニュー内からも、Windows Explorer でも、自分で選択した検索サービスを使って検索結果を得られるようになりました。
メモリ (RAM) レポートの変更
SP1 では、コンピュータにインストールされているランダム アクセス メモリ (RAM) についての報告の方法を変更しました。SP1 以前は、Windows が使用できるメモリの大きさと等しいメモリ サイズを報告していました。SP1 以降は、報告されるメモリの大きさは、コンピュータに実際にインストールされているメモリの大きさを示します。4 GB のメモリをインストールした場合、[コントロール パネル] の [システム情報またはパフォーマンス情報およびツール] などでは メモリは 4 GB と報告されます。この変更が起きるのは、コンピュータの基本入出力システム (BIOS) がそれだけの RAM を表示できる場合のみです。
詳細情報
IT 専門家や上級ユーザーの方で、SP1 のさらに詳細な情報を必要とする場合には、リリース ノート、SP1 活用ガイド、その他の情報が Microsoft TechNet Web サイトの Windows Vista Service Pack 1 Resources ページにありますので、そちらもご覧ください。