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中国外務省 コメントを避ける10月16日 19時3分
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中国外務省の洪磊報道官は16日の定例の記者会見で、中国海軍の7隻の艦艇が沖縄県の先島諸島沖の日本の領海のすぐ外側にある接続水域に一時入ったことについて、その目的などを質問されたのに対し、「関係部門に聞いてほしい」とだけ答え、コメントを避けました。
また、中国国防省も今のところ、これに関する声明などは出していません。
北京の日本大使館によりますと、7隻の艦艇の動きについて、中国側から事前の連絡はなかったということです。
日中関係筋の間では、台風が沖縄県の南の海上を進んでいるため、相対的に条件のよいコースを選んで航行したという見方がある一方、尖閣諸島の国有化を巡って日中関係が冷え込むなか、あえて軍艦の目立つ動きを見せて日本側の反応を探ろうという思惑があるのではないかとの見方も出ています。
外務省は中国側に対し、「日中関係の大局に鑑みて適切な対応を取り、それに反する行動は差し控えてほしい」と申し入れを行いました。
外務省の杉山アジア大洋州局長は、東京にある中国大使館の韓志強公使と中国外務省の羅照輝アジア局長にそれぞれ電話をかけ、中国海軍の艦艇の動きについて説明を求めました。
そして、杉山局長が「日中関係の大局に鑑みて適切な対応を取るとともに、それに反する行動を取ることは差し控えてほしい」と申し入れたのに対し、中国側は「状況を確認したうえで、上に報告する」と述べたということです。
外務省は、中国海軍の艦艇は今回、日本の領海内を航行していないものの、日本側の懸念は伝えておく必要があるとして申し入れを行ったということです。
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