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てんかん学会 交通事故防止へ提言10月12日 5時5分
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てんかんの発作が原因とみられる交通事故では、発作を申告せず免許を取得するケースが多いことから、専門の医師で作る学会は、症状を申告しやすくすることが事故の防止につながるとして、免許取得の条件となる発作が起きていない期間を、いまの2年以上から、海外の多くの国に合わせて1年以上に改めるべきだとする提言をまとめました。
これは、11日、日本てんかん学会が記者会見して明らかにしたものです。
てんかんの患者が免許を取得するには、2年以上発作が起きていないという医師の診断書などが必要ですが、去年、栃木県鹿沼市でクレーン車が小学生の列に突っ込み6人が死亡した事故では、運転していた男がてんかんの持病を隠して運転免許を取得していました。
学会によりますと、おととし1年間に起きたてんかんの発作が原因とみられる事故71件のうち、大半の66件で発作があると申告せず、免許を取っていたということです。
背景には、運転できなくなると仕事を失うなどして生活に支障が出るおそれがあることが指摘されています。
このため学会では、症状を申告しやすくすることが事故の防止につながるとして、免許取得の条件となる発作が起きていない期間を、いまの2年以上から海外の多くの国で採用されている1年以上に変更すべきだと提言しました。
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