【サンフランシスコ=木村健一】阪神とオリックスでプレーをしたジャイアンツのボーゲルソン(日本での登録名はボーグルソン)が、ナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦に先発し、7回1失点の好投で勝利投手になった。打撃では6回に二塁打も放った。7回を抑えてマウンドを降りると、総立ちの地元ファンから拍手と歓声を送られた。
195センチの右腕。日本では2007年からの3年で計11勝に終わり、米国へ戻ってもマイナー暮らしが続いたが、あきらめなかった。「もう一度、大リーガーになりたかった」
変化球の制球を磨き、昨年、古巣のジャイアンツでメジャー復帰。13勝7敗の好成績を残し、オールスターにも選ばれた。「日本での緻密(ちみつ)な野球の経験が大きい。集中力が身についた」という。今季も自己最多の14勝を挙げ、9日の地区シリーズでは、5回1失点と好投した。