中国意識した自衛隊観艦式「刺激与える」の声も(10/15 01:04)

 自衛隊の観艦式が野田総理大臣出席のもとで行われました。今回は尖閣諸島問題を念頭に、中国を意識したものとなりました。

 野田総理大臣:「領土や主権を巡るさまざまな出来事も生起している。新たな時代を迎え、その使命は少しずつ形を変え、重要性を増している」
 今回の観艦式では、尖閣諸島周辺で警戒監視活動にあたるP3C哨戒機のほか、離島防衛で活躍が期待される水陸両用の艦艇も登場しました。さらに、アメリカ、オーストラリア、シンガポールといった外国の海軍艦艇が参加しました。中国を意識して連携を深めています。防衛省の幹部も、今回の外国艦艇の参加について「周辺国との連携をアピールすることが大切だ」と話しています。一方で、「自衛隊が出すぎるのは刺激を与える」として、消極的な声も政府内では上がっています。尖閣諸島国有化から1カ月、中国海軍も周辺海域に艦艇を出すなど、日中双方の神経戦が続いています。

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