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宮城のかき出荷解禁 残暑で2週間遅れ10月15日 15時17分
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全国有数の養殖かきの産地、宮城県で、例年より2週間余り遅れて出荷が解禁され、石巻市の処理場では、水揚げされたかきの殻をむく作業が始まりました。
宮城県の養殖かきは、例年は9月29日に出荷が解禁されていますが、ことしは残暑が続いた影響で生育が遅れ、解禁が2週間余り延期されました。
石巻市の処理場では、15日午前7時ごろから、生産者やその家族およそ200人が、14日水揚げしたかきの殻を手作業でむいていました。
生産者たちは積み上がった殻を専用の道具で手際よくむいて、乳白色の実をバケツに入れていました。かきは冷蔵施設に運ばれたあと、15日中に出荷されるということです。
震災で大きな被害を受けた宮城県の養殖かきは、今シーズンの生産量が927トンと昨シーズンの3倍まで回復する見込みですが、復旧していない漁場や処理場が多く残り、震災前と比べると4分の1程度にとどまる見通しです。
さらにことしは生育の遅れから、小ぶりのカキが多いということで、宮城県漁業協同組合かき部会の高橋文生部会長は、「昔から自然を相手にしているので、震災や猛暑はしかたがないと思っています。生産に全力を尽くして多くのかきを全国に届けたい」と話していました。
宮城県の養殖かきは、来年4月ごろまで出荷が続けられます。
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