「家に犬か猫を飼っていますか ?」
「飼っていません !」
「奥さんが嫌いなの ?」
「いえ! 妻はラブラド−ルを飼いたいのですが
いろいろな事情で まだ飼っていません !」
「飼いなさいよ ! 子供の情操教育に良いですよ ?」
「子供達にスポ−ツを教えていますので
今のところ時間がないのです !」
「私は、動物愛護センタ−で処分される直前の犬か
河川敷で捨てられている犬を引き取って育てたいと
思っています !」
彼は、言葉が詰まって下を向いた。
もうひとりの臨時職員も同様の素振りをした。
これは、ある役所の公園を管理している担当課を
訪ねた折の用件を済ませた後の雑談のひとコマで
ある。
まだ若い2人の職員は、
私の申し出、詰問に始めは緊張していたが、私の
趣旨を理解して、穏やかに応対、答えてくれた。
公園での捨て猫の処遇について地元管理者(協力者)
と市との関係、委託の事情等を聞きに行ったのである。
善意者に対する恫喝的な看板(ビラ)について
撤去した旨説明してくれた。
彼等の言い分はこうである、
「せめて市民が憩う公園では餌を与えないで欲しい、
衛生上良くないので」との通り一遍の回答である。
「この問題は難しいです、双方の考えが平行線を
辿るので解決は難しい、永遠の課題です ?」
と答えて彼は頭をかいた。
私は彼等に・・・
私は、犬や猫に手を差し伸べて餌を食べさせて回って
いること、行政に対する考え方を説明した。
普段は穏やかに話しているが、場合によれば上司を
訪ねて言い分を主張するよ !
地元の協力者に住民を恫喝するような事をさせたら
いけない旨 懇々と諭した。
「勝手に市の名前を書かれてこちらも迷惑です !」
本心か其の場を逃れる為の言い訳かは関知しないが
神妙に答えてくれたので私もそれ以上は責めなかった。
はじめ訪ねた時は、
「電話の〇〇さんの関係者ですか ?」と聞いてきたので
別の立場の人間で有る事を伝えた。
同じ危機感を持って弱い動物達に手を差し伸べる人が
居るのだろうと思ったので、迷惑をお掛けしても
いけないので、そのように答えた。
行政側の言い分、それは、あくまでも机上の倫理観、
現実問題と如何に乖離しているか彼等は理解できない。
動物の嫌いな住民が居て、建前を押し立てて理屈を
こねる、
其処には、
か弱きものへの慈しみの感情が欠落している。
行政の意識改革が困難である事は今までの対応で
察しはつくものの、
動かぬ岩を動かす運動を止める事は、か弱き動物
達を見殺しにする事なのである、
だから手を休める分けにはいかない。
時間との戦いでも有る。
彼等は今日も私の姿を見て喜んでくれている。
その表情は、愛しい。 ・・・。。。
合掌
「飼っていません !」
「奥さんが嫌いなの ?」
「いえ! 妻はラブラド−ルを飼いたいのですが
いろいろな事情で まだ飼っていません !」
「飼いなさいよ ! 子供の情操教育に良いですよ ?」
「子供達にスポ−ツを教えていますので
今のところ時間がないのです !」
「私は、動物愛護センタ−で処分される直前の犬か
河川敷で捨てられている犬を引き取って育てたいと
思っています !」
彼は、言葉が詰まって下を向いた。
もうひとりの臨時職員も同様の素振りをした。
これは、ある役所の公園を管理している担当課を
訪ねた折の用件を済ませた後の雑談のひとコマで
ある。
まだ若い2人の職員は、
私の申し出、詰問に始めは緊張していたが、私の
趣旨を理解して、穏やかに応対、答えてくれた。
公園での捨て猫の処遇について地元管理者(協力者)
と市との関係、委託の事情等を聞きに行ったのである。
善意者に対する恫喝的な看板(ビラ)について
撤去した旨説明してくれた。
彼等の言い分はこうである、
「せめて市民が憩う公園では餌を与えないで欲しい、
衛生上良くないので」との通り一遍の回答である。
「この問題は難しいです、双方の考えが平行線を
辿るので解決は難しい、永遠の課題です ?」
と答えて彼は頭をかいた。
私は彼等に・・・
私は、犬や猫に手を差し伸べて餌を食べさせて回って
いること、行政に対する考え方を説明した。
普段は穏やかに話しているが、場合によれば上司を
訪ねて言い分を主張するよ !
地元の協力者に住民を恫喝するような事をさせたら
いけない旨 懇々と諭した。
「勝手に市の名前を書かれてこちらも迷惑です !」
本心か其の場を逃れる為の言い訳かは関知しないが
神妙に答えてくれたので私もそれ以上は責めなかった。
はじめ訪ねた時は、
「電話の〇〇さんの関係者ですか ?」と聞いてきたので
別の立場の人間で有る事を伝えた。
同じ危機感を持って弱い動物達に手を差し伸べる人が
居るのだろうと思ったので、迷惑をお掛けしても
いけないので、そのように答えた。
行政側の言い分、それは、あくまでも机上の倫理観、
現実問題と如何に乖離しているか彼等は理解できない。
動物の嫌いな住民が居て、建前を押し立てて理屈を
こねる、
其処には、
か弱きものへの慈しみの感情が欠落している。
行政の意識改革が困難である事は今までの対応で
察しはつくものの、
動かぬ岩を動かす運動を止める事は、か弱き動物
達を見殺しにする事なのである、
だから手を休める分けにはいかない。
時間との戦いでも有る。
彼等は今日も私の姿を見て喜んでくれている。
その表情は、愛しい。 ・・・。。。
合掌