杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

公園・・・

2012年06月23日 | 日記
「家に犬か猫を飼っていますか ?」

「飼っていません !」

「奥さんが嫌いなの ?」

「いえ! 妻はラブラド−ルを飼いたいのですが
いろいろな事情で まだ飼っていません !」

「飼いなさいよ ! 子供の情操教育に良いですよ ?」

「子供達にスポ−ツを教えていますので
今のところ時間がないのです !」

「私は、動物愛護センタ−で処分される直前の犬か
河川敷で捨てられている犬を引き取って育てたいと
思っています !」

彼は、言葉が詰まって下を向いた。
もうひとりの臨時職員も同様の素振りをした。

これは、ある役所の公園を管理している担当課を
訪ねた折の用件を済ませた後の雑談のひとコマで
ある。

まだ若い2人の職員は、
私の申し出、詰問に始めは緊張していたが、私の
趣旨を理解して、穏やかに応対、答えてくれた。

公園での捨て猫の処遇について地元管理者(協力者)
と市との関係、委託の事情等を聞きに行ったのである。

善意者に対する恫喝的な看板(ビラ)について
撤去した旨説明してくれた。

彼等の言い分はこうである、
「せめて市民が憩う公園では餌を与えないで欲しい、
衛生上良くないので」との通り一遍の回答である。

「この問題は難しいです、双方の考えが平行線を
辿るので解決は難しい、永遠の課題です ?」

と答えて彼は頭をかいた。

私は彼等に・・・
私は、犬や猫に手を差し伸べて餌を食べさせて回って
いること、行政に対する考え方を説明した。

普段は穏やかに話しているが、場合によれば上司を
訪ねて言い分を主張するよ !

地元の協力者に住民を恫喝するような事をさせたら
いけない旨 懇々と諭した。

「勝手に市の名前を書かれてこちらも迷惑です !」
本心か其の場を逃れる為の言い訳かは関知しないが

神妙に答えてくれたので私もそれ以上は責めなかった。

はじめ訪ねた時は、
「電話の〇〇さんの関係者ですか ?」と聞いてきたので
別の立場の人間で有る事を伝えた。

同じ危機感を持って弱い動物達に手を差し伸べる人が
居るのだろうと思ったので、迷惑をお掛けしても
いけないので、そのように答えた。

行政側の言い分、それは、あくまでも机上の倫理観、
現実問題と如何に乖離しているか彼等は理解できない。

動物の嫌いな住民が居て、建前を押し立てて理屈を
こねる、
其処には、
か弱きものへの慈しみの感情が欠落している。

行政の意識改革が困難である事は今までの対応で
察しはつくものの、

動かぬ岩を動かす運動を止める事は、か弱き動物
達を見殺しにする事なのである、
だから手を休める分けにはいかない。

時間との戦いでも有る。
彼等は今日も私の姿を見て喜んでくれている。

その表情は、愛しい。 ・・・。。。

                合掌




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