“無資格医療”売り上げ５０倍近くに

10月16日 6時5分

東京・池袋でエステ店を経営する中国人の女が無資格で医療行為を行っていたとして逮捕された事件で、店の売り上げが４年前の５０倍近くに急増していたことが捜査関係者への取材で分かりました。警視庁は急速に客の数を増やしていたとみて経営実態を調べています。

この事件は東京・池袋でエステ店を経営する李勇美容疑者（４９）が、医師の資格がないのに中国人の女性客らに注射などの医療行為を行ったとして１５日、医師法違反の疑いで警視庁に逮捕されたものです。
警視庁によりますと、調べに対して「薬は売ったが、注射はしていない」などと供述し、容疑の一部を否認しているということです。店の帳簿などを分析した結果、４年前は４０万円ほどだった年間の売り上げは年々増え、ことしは先月までにおよそ２０００万円と５０倍近くに急増していたことが捜査関係者への取材で分かりました。これまでの調べで、健康被害を訴えていた客が保管していた薬からは国内では承認されていない医薬品の成分が検出されていて、李容疑者は「薬や注射器などは中国で手に入れていた」と供述しているということです。
警視庁は急速に客の数を増やしていたとみて経営実態を調べています。