ツタヤ運営企業に図書館運営を委託、年中無休に 佐賀県武雄市
TSUTAYA(ツタヤ)を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と佐賀県武雄市は4日、武雄市図書館の企画・運営に関する提携で基本合意したと発表した。CCCが指定管理者として来年4月から図書館を運営し、開館時間を延長するなどサービスの向上を図る。武雄市図書館の運営費は年間約1億4500万円かかっているが、同市はCCCへの委託で1割程度減らせると見込む。この日都内で会見した樋渡啓祐市長は「サービスを向上しつつも経費を下げるために、民間のノウハウを提供してもらう」と述べた。CCCが公立図書館を運営するのは初めて。CCCによる運営では、現在は午前10時~午後6時となっている開館時間を、午前9時~午後9時に拡大。年間約30日あった休館日もなくして無休にするという。図書館の利用カードはCCCのポイントカード「Tカード」へ切り替える。Tカードは若い世代に普及しており、図書館を使わない人が多いとみられる若年層を呼び込む狙いがある。本を借りた人へのポイント付与も検討する。館内20万冊の蔵書を即座に検索できるシステムを導入するほか、本を読みながら飲食できる喫茶店も併設。雑誌や文具も販売する予定だ。 =運営を委託した後の武雄市図書館のイメージ図