タイトル 「ノマドワークに騙されるな」
ひきこもりが生きていく道として、脚光を浴びつつあるノマドワーカー。不安定な生き方なのは誰もが理解しているだろうが、その他にも本やテレビでの取り上げられ方とは違った、現実のはかなさというものが多くある。ノマドに興味のある脱サラ志願者、学生、ひきこもりの皆様は、空想の世界観に浸ることなく現実を見るようにしていただきたい。
ノマドを流行らせたい人・企業

ノマドワークなんていう珍妙な言葉を耳にしたことがあるだろうか。定義は様々だけど、端的に言えば会社で働かず、モバイルPCを使って、カフェ等で仕事をすることを指すらしい。似たような言葉としてはフリーランスや、SOHOが挙げられる。
ところが、フリーランス等の場合と少し違って、ノマドについては「草食系男子」と似たようなインチキ臭さが漂う。調べてみると、どうもこの言葉を流行らせようと布教活動をしている人物がいて、その人は「デキる女」として一部の自称キャリアウーマン(美味しんぼのメガネBBA)に崇め立てられている中年女性だった。
実際、ノマドを提唱する人間は、高確率でMac Bookを使用し、仕事の場所としてスターバックスを利用している。どの自称ノマドワーカーも、スタバのコップの横で煌々と輝くリンゴマークを映し、その前後にはアフィリエイトバナーを掲載しているのだ。偏見と思われるかもしれないが、ぜひ1度検索をしてみて欲しい。世間の常識的な比率とは反して、このアップル+スタバの組み合わせが多く、それがルールかのように扱われているのがわかるだろう。
フリーランスという広く認知されている言葉と、この最近発信され始めたノマドワーク。いったいどこに違いがあるのかと言えば、たぶんどこにも無いのだろう。言葉の再定義をしているだけで、本質的には以前からある働き方であり、目新しいものはない。アップルとスタバが裏で糸を引いて、無理やり若者を煽動して、自社製品を買わせようとしているのではないかとさえ思える。
おしゃれな働き方は難しい

ノマドに憧れと言う名の誤解を抱いてしまう人は、たぶん海外映画でよく見られる光景に自分を入れ込みたいのではないだろうか。レンガ作りの道路に面したカフェで、金髪の俳優が英字新聞を読み、電話が鳴れば「Hi」とオシャレに対応するシーンである。
そもそも会社に就職せずに(出来ずに)働くのであれば、わざわざスタバへ出かける必要は無い。四畳半の畳部屋であっても、普通に仕事は出来るだろうし、より経済的である。それを否定してわざわざ喫茶店に出かけ、周囲の目がある中で働きたがるあたり、効率・経済性とは別の何かを理由にしているのだろう。
ただ、冷静に考えれば理解出来ることだが、ここは島国ジャパンである。道路は薄汚いコンクリートで、排気ガスや騒音に包まれているため、ヨーロッパ映画のような環境はなかなか手に入らないだろう。それでもスタバに出かけて働きたがる理由があるのなら、それはもう宗教以外の何物でもない。
twitterやブログで自称ノマドワーカーの連中を見て欲しい。インテリぶってはいるが、どこか的外れで、話の内容も自身の所有するグッズに関するものばかりだ。そして、所有するグッズも意外性があるものは少なく、その時々で話題になるブランド品の比率が高い。
そして、彼らがやっている仕事内容は何かと言えば、アフィリエイトブログの更新が多いように感じる。インチキ評論家気取りのBBAに騙され、珍妙な言葉を振りかざして自我を保っている連中が、また別の誰かを騙して収益を上げるスタイルに、ノマドワーカーの魂の汚さを垣間見れる。
見かけの華やかさに煽動されてはいけない

ここで誤解して欲しくないのは、フリーランスや在宅勤務を否定したいわけではないということだ。実際、これを書いている私も時給480円で、ありがたく外注の仕事をいただいている身分である。
肝心なのは、社会に束縛されずに働きたいという人間が、別の何かに煽動されて操られるのは良くないということだ。これは、テレビ局の偏向報道に反発して、別の市民団体(営利組織)に騙され、本末転倒なデモ行進をするようなものである。本質が何かということを捉え、自身の働き方を見直し、より経済的で長生き出来そうなスタイルを身につけるべきだろう。
まず、ノマド信者が経典のように持ち歩くMac bookを見直そう。外注で仕事をするのに、Macという選択はおかしな話である。それが必要に迫られてのことなら問題ないが、「Macじゃないとダメです」と指定される仕事は、Windowsの場合と比べて圧倒的少数なのは間違いない。自分で自分の首を絞めるMacという選択を捨て、きちんとWindowsマシンを持つようにしよう。実際、同スペックのマシンでも、WindowsならMac Bookの半値で買えるから経済的だ。
次に働く場所について見直したい。スタバ以外は邪教!という連中の意見は無視して、身近で作業しやすい場所を見つけるようにしよう。ベストなのは自宅だが、どうしても集中できないから、外に環境を求める人もいると思う。そこで、ネカフェ難民の経験もある筆者が、安価で快適にパソコンを使える場所をいくつか紹介しようと思う。
おすすめ!乞食御用達のオフィススペース

● 大学の食堂
タダで長時間滞在していても、何も文句は言われない。お茶や冷水もタダで飲み放題なので、コスパ面で非常に優れる。味噌汁+白米+きんぴらの3点セットが150円ほどで食べられる場所もある。ただし、昼休みの時間帯はさすがに迷惑になるので、午前中か夕方の利用を推奨したい。
● 図書館
最近はパソコンの持ち込みを禁じている場所も多いが、電源端子付きで利用できるスペースを用意している場所もあるので、そこはよく見極めてもらいたい。場所は限られるものの、身近に利用できる環境があるのなら、ぜひ利用を検討して欲しい。
● 障がい者便所
この国には不思議なもので、行政の計画が失敗したにも関わらず、いつまでも放置されている公共施設というものがある。あまりにも不便な場所であるがゆえ、誰からも利用されない大型公園などもその1つだ。そこにある障がい者便所は、毎日清掃こそされるものの、丸一日誰も利用されないことがある。視界に便座こそ目に入るものの、密閉された空間で落ち着くし、寝ながら作業も出来て快適そのものだ。
ここで挙げた3つ以外にも、地域によっては公民館などを利用できることもあるだろう。要はスタバで無ければならないという固定観念を捨て、自分の価値基準に合った環境を見つけるのが一番ということだ。
posted by マハポシア at 03:36|
日記
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