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スコットランド 独立の是非問う投票へ
10月16日 6時5分

スコットランド 独立の是非問う投票へ
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イギリス北部のスコットランドで、最大勢力の政党が求めるイギリスからの独立の是非を問う住民投票が、再来年の末までに実施されることになり、住民の間で独立への支持がどこまで広がるのかに関心が集まっています。

300年以上前にイングランドと統合し、現在はイギリスの一部となっている北部のスコットランドでは、地方議会で最大の政党となった「スコットランド民族党」が、ことし初め、イギリスからの独立を求めて2年後に住民投票を実施する方針を打ち出し、独立を阻止したいイギリス政府との間で意見が対立しました。
事態の打開に向けた協議の結果、住民投票では、独立の是非のみを問うことや、投票を16歳以上の男女に認めることなどで双方が妥協し、15日、キャメロン首相とスコットランド民族党党首のサモンド行政府首相が、再来年の末までに住民投票を実施することで正式に合意しました。
スコットランドでは、北海の石油資源に加え、風力エネルギーなどの開発が進んだことなどから住民の間で経済的な自立は可能だとする声がある一方、独立に慎重な見方も根強く、最近の世論調査などでは、独立を支持する住民は30%前後にとどまっています。
イギリス政府が住民投票を受け入れたのも、仮に実施しても独立は否決されるという判断があったものとみられ、住民の間で今後、独立への支持がどこまで広がるのかに関心が集まっています。

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