オリックスの先発ローテーションの一角を担ってきた寺原隼人投手(28)がオフに国内FA権を取得する見通しだ。今季は右肘痛や腰痛などで二軍暮らしが多く、取得年数の満8年に到達できなかったが、故障者選手特例措置制度を利用しての日数加算が可能。球団は認めてシーズン終了後に機構側に申請する予定だ。晴れてFA権取得に当たっての気持ち、さらに先発として起用し続けてくれた岡田監督への思いを寺原が語った。
――FA権が取得できる見込みになった
寺原:最短で(権利が)取れればよかったですけど、自分はこれぐらいでちょうどよかったと思っています。長くもなく短くもないという感じですね。
――行使する予定は
寺原:まだ完全に“取得した”という状態じゃないのでわからないです。考え中です。行使するにしてもしないにしても(FA権を)持ってて損するものではないから取れたら取ります。
――今季はケガもあり6勝にとどまっている
寺原:昨年2桁を勝っているわけですから、今年も最低でも2桁勝利っていうのはありました。いい成績を残して権利を取りたいという気持ちも当然ありましたし。
――移籍も可能だが古巣に対してどんな気持ち
寺原:ソフトバンクは(ダイエーから)大きな会社になって、最近は強いチームという感じですね。横浜は(中畑)監督の雰囲気でしょうね。自分がいた時よりも明るくなっているように見えました。違う会社(DeNA)になったので、嫌なイメージはないですよ。
――仮に行使した場合も希望のチームはない
寺原:もう一度優勝を味わいたいという気持ちはありますが、僕は(ダイエーで)優勝を経験していますから。自分の出番のあるところ、やっぱり自分を先発として必要としてくれるチーム(が希望)ですね。もちろんオリックスも含めて考えています。
――家族のことも考える
寺原:子供のためにもこっち(関西)で長くいた方がいいのかなという思いもあります。ただ(プロとして)一年一年なので次の年もやれるかってわからないですし。
――シーズン途中に休養した岡田監督に対しては
寺原:申し訳ないという気持ちはあります。今年はケガをしてあまりチームに貢献できなかったですし。昨年からずっと先発で使ってもらっていたので。監督に使ってもらえなければ昨年も12勝できなかったと思いますし、今年も調子が悪くても使ってもらった。だから最後ぐらいはいい思いをしてほしかったというのがありますね。