ソフトバンクが米スプリントを買収、売上高世界3位の携帯会社に
スプリントは高速無線通信を手掛ける米クリアワイヤ(CLWR.O: 株価, 企業情報, レポート)の株式48%を保有。業界や市場では、スプリントが調達した資金で残りの株式を取得するのではないかとの観測が広がっている。また同社は、米同業5位のメトロPCSコミュニケーションズ(PCS.N: 株価, 企業情報, レポート)に対して買収案の提示を検討しており、ソフトバンクはスプリントを通じてメトロの買収も視野に入る。だが孫社長は、メトロ、クリアワイヤなど他企業の買収に関しては「今はコメントすべきではない」とし、「まずはスプリント提携をやり遂げる」と語った。
ソフトバンクの財務アドバイザー(FA)は米投資銀行のRaine Groupとみずほ証券。スプリントのFAはシティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)、ロスチャイルド、UBS(UBSN.VX: 株価, 企業情報, レポート)。今回の買収案件は、スプリントの株主総会の承認のほか、米連邦通信委員会(FCC)など監督官庁の承認が条件となる。
(換算レートは1ドル78円)
(ロイターニュース 白木真紀、大林優香;取材協力 ソフィー・ナイト、編集 久保信博)
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日銀緩和効果の呼び水か
ソフトバンクの米社買収が成功し、巨額融資でM&Aを推進する動きが続けば、日銀緩和マネー効果の呼び水になる可能性も。 記事の全文 | 関連記事