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町外居住の美幌町議失職 町議会「資格なし」決定

(09/19 09:13、09/19 12:18 更新)

 【美幌】オホーツク管内美幌町の柏葉(かしば)久子町議(61)が町内に住んでおらず被選挙権を失っているとして、町議会資格審査特別委が下した「議員資格なし」の結論について、町議会は18日の本会議で採決し、「資格なし」に賛成の議員が3分の2を上回り、柏葉氏の失職が決定した。

 北海道町村議会議長会事務局によると、道内の自治体で議会が議員の失職を決めたのは例がない。

 本会議では、同特別委の吉住博幸委員長が調査結果を報告。柏葉氏は今年2月以降、体調不良などを理由に北見市内の娘の家に住み続け、現在は実質的な生活基盤が同町内には無く、地方自治法に基づき「議員資格なし」と結論付けたことを説明した。

 公職選挙法は市町村議の被選挙権について、継続して3カ月以上、市町村内に住むことなどを条件にしている。地方自治法では、市町村に住んでいない期間などの具体的な規定は無いものの、議員が被選挙権を失っていると議会が判断した場合は失職するとしている。

 採決は出席議員14人のうち、柏葉氏を除く13人を対象に記名投票で行い、12人が「資格なし」に賛成した。柏葉氏は2期目途中だった。

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