かつての「ちゅらさん」もそうだったが、NHKの作る沖縄もののドラマというと、どうして善意の人々ばかりが出てくる心温まる(NHKの宣伝文句)内容一辺倒なのか。現実には基地の問題で騒然としているし、まして近くの尖閣列島の騒動もあり、一般庶民も心温まってなどいられるものではないだろうに。非現実的すぎる。
独身の助産婦・鶴田亀子(余貴美子)が世界1周旅行の途中で立ち寄った美波間島(架空の島)で助産院を開き、そこに次々と曰くありげな妊婦が来る話だ。主人公は小野寺まりあ(仲里依紗)で、夫が蒸発して腹に子供を宿したままこの島に来る。第4回は入院してきた臨月の女が、実は最初の子供を死産して以来鬱状態で、想像妊娠にも拘らず亀子が出産(?)を助けてやるのだ。まりあも母親に捨てられたトラウマがあり、影響を受ける。だから、蒸発夫に会おうともしない。
「ナニナニさあ・・・」と語尾を引っ張る沖縄方言も筆者には相手を小馬鹿にしているように聞こえて気持ちが悪いし、相変わらず沖縄のババタレント(平良とみ)の下手なセリフを聞かされるし、そもそもハートウォーミング・ドラマとは偽善以外の何物でもない。沖縄返還40周年、もうそろそろ腫れ物に触るように沖縄ものをヨイショするのをやめたらどうか。基地があることをまるでガンのようにいう知事もいるが、筆者に言わせれば、沖縄の経済が基地で成り立ってきたのを忘れてはいまいか。ドラマ論から少々それたけれど。
(黄蘭)
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