今日は、マンガ文化について記したいと思います。
小林よしのり氏が記した文章の一部を紹介します。
<引用開始>
小林よしのり氏「わしは天下国家の問題も真面目に勉強した上で、AKBに嵌ってる(筆者註 はまってる)」
2012/09/24 『脱原発論』こそがわしの覚悟である!
先日の「ゴー宣道場」の前日に、『脱原発論』を読んでみたのだが、やはりこれは「漫画」という表現方法を使うことによって、情と理の両面に訴えられるようになっており、理解も深まるようになっている。これが文章だけだったら、これだけの多方面の論点を、脳内にインプットすることは無理だっただろう。ちゃんと絵で見せている!
<引用終了>
http://fxya.blog129.fc2.com/blog-entry-5266.html
実に真理をついている、見事であると思います。私は、氏の作品「東大一直線」執筆時代から小林よしのり氏はあまり好きではありませんでした。作風と言論に「ラジカル」さが目立ったためです。
しかしながら、この一文を読み、氏の「伝わるまで、伝える」という熱意を感じ、今は感服しています。
「情と理の両面に訴えられるようになっており」と表現されていますが、言いかえれば、情の右脳と理の左脳を駆使して「多方面の論点を、脳内にインプットする」ということであり、左脳でっかち人間には、その意味が理解できないでしょう。左脳でっかち人間は、すべてを文章という「言葉の羅列」にしないと何も判断できない人間です。
聖書の「最初に言葉があった」という一文からすべてが始まり、すべてがそこに行きつくのです。
しかし、です。これは欧米人の話です。以前に記したように、日本人脳は12歳くらいまでに「ファーストフォーマット」されます。「以心伝心」「行間を読む」「KY空気をよむ(よめない)」など、右脳の働きの基礎は年少期に形成されます。
私は、俳句や短歌などを生み出す能力はこの時期に形成されるものと考えます。日本人以外は「古寺や かわず飛び込む 水の音」は、複数のカエルがボチャボチャと池に飛び込むこととしか捉えられません。小林よしのり氏が言う「情」を理解する能力に欠けるのです。
さて、日本ではなぜマンガが大発達したのでしょうか。四コマ漫画を含め、マンガは日本のオリジナルではありません。その答えは「マンガを理解できる国民がいたから」と断定できると思います。
例えば「サザエさん」ですが、モノクロの世界ですが、戦後のアメリカではモノクロ作品が受け入れられるでしょうか。月に人類が到達した時代にモノクロの「ポパイ」など考えられるでしょうか。
日本人は油絵を描くことも、クレパス画を描くことも、水墨画を描くこともできます。それでは、欧米人で水墨画が描ける人はどれだけいるでしょうか。私は、皆無に近いと捉えています。
ここまで記してきて、さらに「漫画家ってすごい」と思えるようになりました。と同時に、小林よしのり氏のように、マンガにより、つまり右脳の「情」と左脳の「理」のコラボレーションで真理を追究することを、社会が認め奨励するようにすれば、マスメディアによりホイホイだまされなくなるのではないでしょうか。
日本には欧米にはない特別な文化があります。食文化もその一つですが、「美食」をテーマにした質の高いマンガも見受けられます。
このような良質なマンガを読むと脳がリラックスすると言われています。今後もこのテーマについては書いていく所存です。最後に、日本人にしか分からない「情」の世界をおとどけしましょう。
東京物語 富山大学ホームページより
<引用開始>
『東京物語』で東山さんが亡くなる前、半分意識を失いつつ、横たわっています。それに向かって夫の笠さんがつぶやくようにして語りかけます。「治るよ、治る、治る、治るさ」。同じことを四回繰り返します。でもこれはすべて意味が少しずつ違っているのです。最初の「治るよ」というのは、いま意識を失いつつある妻に、治りますよとよびかけています。二度目の「治る」は、笠さん自身が自分に、治ってほしいと言い聞かせているんです。三度目の「治る」は、もう治らないかもしれないという不安を、思わずつぶやいたのでしょう。最後の「治るさ」というのは、死んでゆく妻をそのまま受け入れざるを得ない、そうした悲しみを告げる「治るさ」だと私は思います。この四つの言葉に見られる反復とずれ、それだけで小津さんのすべてが語られているとは思いませんが、小津さんはそういう人だったのです
<引用終了>
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