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最終更新:2012年10月15日(月) 20時12分

PC遠隔操作、TBSに“犯行声明メール”

PC遠隔操作、TBSに“犯行声明メール”

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 「警察・検察をはめてやりたかった、醜態をさらさせたかったという動機が100%です」

 こう記されたメールが送られてきたのは今月10日午後10時20分。TBSのラジオ番組「Dig」宛てでした。タイトルには「私が真犯人です」とあります。本文はこう始まります。

 「現在報道されている大阪・三重の遠隔操作ウイルス事件について、私が犯人です。このメールには犯人しか知り得ない事実、つまり『秘密の暴露』が多く含まれている」

 今年7月、大阪市に送られた歩行者天国の無差別殺人予告事件、そして9月、三重県の伊勢神宮爆破予告事件について、“自分が犯人”だと告白しているのです。それぞれ別の男性が容疑者として逮捕され、“遠隔操作ウイルス”の存在が確認された後、釈放されています。

 「それはショックです。息子を信じているっていうのもあるし、逮捕されたっていうのは普通、親であればショックはショック」(三重の事件で誤認逮捕された男性の父親 今月8日)

 “遠隔操作ウイルス”について、メールでは「トロイ」と呼んでいます。

 「私が一から開発したものです。三重の時だけはトロイを消さないでおきました。仕掛けたトロイを警察が見つけてくれるか見つけられないか、釈放するか犯人扱いのままか、警察がどう出るか試す意図がありました」

 メールには、このトロイによって遠隔操作を行うためのマニュアルも添付されています。トロイを解析した専門家に見せると・・・

 「当社で調査している不正プログラムと同じプログラムについて記載しているマニュアルの可能性が高いと考える」(トレンドマイクロ広報担当 多賀谷一央氏)

 メールでは、大阪・三重だけではなく、別の事件で自ら送ったという犯行予告の詳細も記されています。

 「始業式を狙って襲ってやる。刃物を持って無差別に殺す」

 これは今年8月、悠仁さまが通う幼稚園に送ったとされるものです。メールには送りつけた犯行予告の詳細が書かれていて、警察当局によりますと、実際に送られたものと一致しているということです。これまで詳細は報道機関に公開されていません。こうしたことから、警察当局は容疑者による犯行声明の可能性が高いと判断。警視庁がメールの解析を進めるなど本格的な捜査に乗り出しました。

 メールでは、これまで“遠隔操作ウイルス”との関わりが明らかになっていない事件についても、関与したと“告白”しています。それは、6月29日、横浜市の投稿サイトに「小学校を襲撃する」というメッセージが送られた事件です。メールには横浜市の保土ヶ谷区役所に送ったとする犯行予告の詳細も記されていました。

 「夏休み前に殺ってやる。夏休み前に皆殺し」

 この事件では19歳の明治大学生が7月に逮捕され、すでに保護観察処分となっています。

 「(警察が来たとき)『俺じゃない』と聞こえた。そのまま連れていかれて帰ってこなかった」(明大生が住んでいたアパートの大家)
 「最近(彼を)見ない。本当に見てない」(明大の同級生)

 メールの内容は実際の犯行予告と同じなのでしょうか。区役所で担当者に聞くと・・・

 「同じですね。文書の構成も同じですね」
Q.漢字もひらがなも全て―
 「同じですね」(横浜・保土ヶ谷区 総務部区政推進課 萩原健司課長)

 これも警察が公開していない内容です。メールでは、この事件はウイルスではなく、別の方法でやったと記されています。警察が改めて明大生のパソコンを解析したところ、実際にネット掲示板に何者かが仕掛けたURLをクリックしたわずか数秒後、保土ヶ谷区役所に犯行予告が送られていたことがわかりました。

 「ウェブサイトを見た行為だけで、実際、裏側でどういう行動が行われているか気付くことなく、不正な活動が行われてしまう」(トレンドマイクロ広報担当 多賀谷一央氏)

 一連の事件が警察や検察に与えた衝撃は大きいといいます。

 「(IPアドレスという)一番大きな証拠だったものがはしごが外される、土台が崩れてしまう。今までの捜査態勢では太刀打ちできないという危機意識を持っていると思う」(元東京地検特捜部副部長 若狭勝弁護士)

 メールにはこれまで逮捕された人についてこう書かれています。

 「ある程度のタイミングで誰かにこの告白を送って、捕まった人たちを助けるつもりでした」

 そして、次の犯行をほのめかすような文面で締めくくられています。

 「警察・検察の方へ、あそんでくれてありがとう。今回はこのぐらいにしておくけれど、またいつかあそびましょうね」
(15日15:45)

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