ホンダの純正フロアマットに酷似した製品を販売目的で所持したとして、埼玉県警は15日、韓国系商社「巨山ジャパン」(同県川口市)の社長、李淳培容疑者(53)を意匠法違反容疑で逮捕した。自動車メーカーの純正品のコピー商品をめぐる摘発は珍しいという。
捜査関係者によると、李容疑者は昨年6月、ホンダの子会社「ホンダアクセス」(同県新座市)が特許庁に意匠登録した小型車「フィット」用の純正マットに酷似した商品を販売目的で所持し、同社の知的財産権を侵害した疑いがある。
捜査関係者によると、巨山ジャパンは、日本のインターネットサイトで韓国製品を売る目的で設立された韓国企業の日本法人。酷似したマットは、ネットの通販サイトを通じ、純正品の半額以下の3千円前後で売られていたという。