無資格で医療行為か エステ店経営者逮捕

10月15日 12時3分

ダイエットの効果などをうたって医師の資格がないのに注射などの医療行為を行っていたとして、東京・池袋でエステ店を経営する中国人の女が医師法違反の疑いで逮捕されました。
警視庁は、およそ５年間に３８００万円の不正な売り上げがあったとみて実態の解明を進めています。

逮捕されたのは東京・池袋でエステ店を経営する李勇美容疑者（４９）です。
警視庁の調べによりますと、李容疑者はおととし１２月から先月にかけて、中国人の女性客ら５人に、医師の資格がないのに注射を打ったり薬を処方したりするなどの医療行為を行ったとして医師法違反の疑いが持たれています。
これまでの調べによりますと、女性客らはダイエットやしわをとる美容コースを選んでいましたが、中には「効果はなく、めまいや吐き気が続いている」などと健康被害を訴えている人もいるということです。
李容疑者はインターネットなどで、「レーザー治療で脱毛やしわがとれる。痛みや副作用はない」と宣伝して客を集めていたということです。
警視庁によりますと「薬は売ったが、注射はしていない」などと供述し、容疑の一部を否認しているということです。
警視庁は、およそ５年間に３００人の中国人の客を集め３８００万円の不正な売り上げがあったとみて調べるとともに、心臓に持病がある人には悪影響を及ぼすおそれのある未承認の医薬品も投与していたとみて実態の解明を進めています。