今月5日未明、全羅南道求礼郡にある華厳寺の覚皇殿(国宝第67号)に火を放ち逃走した容疑者が、事件発生から10日にして警察に逮捕された。
求礼警察署は14日、華厳寺覚皇殿に放火した容疑(公用建造物放火)で、A容疑者(45)を慶尚南道山清郡の寺院の駐車場で逮捕した、と発表した。A容疑者は僧侶を自称しているという。
警察によると、江原道麟蹄郡に住民登録しているA容疑者は旅僧(各地を旅して修行する僧侶)だという。A容疑者は覚皇殿に放火する前日の今月4日にも、光州市東区ウルリム洞の寺院に侵入し、酒に酔って仏像を壊し、仏画を燃やした疑いが持たれている。
警察は「ヒョンガク」という法名を持つA容疑者が本物の僧侶なのか否かを確認するため、僧籍の有無を調べている。犯行動機についてA容疑者は「特に理由はなく、むしゃくしゃして火を放った」と供述しているという。