スキルシステム解説
概要
「スキル」とはチャオの持つ能力を数値化したものです。小動物やカオスドライブを与えることで、徐々に大きくなっていきます。
スキルに関係する概念として、「レベル」と「メモリ」があります。パラメータウィンドウを見てください。
パラメータウィンドウが示す通り、スキルやレベル、メモリといったパラメータは、チャオの持つ5つの能力種ごとにつけられています。
それぞれswim, fly, run, power, staminaと呼びます。日本語でオヨギ、ヒコウ、ハシリ、チカラ、スタミナと言われることもあるのですが、これらはチャオの進化タイプと混同されやすいので、チャオの書では、原則として英語表記の方を用いています。
また、パラメータウィンドウには表示されませんが、その他に重要なパラメータとして「アビリティ」があります。
アビリティは、ソニックアドベンチャー2バトルならば保健室のカルテで確認することができます。各能力毎についている、E〜Sランクまでの6段階のアルファベットがアビリティです。
ソニックアドベンチャーDXでは、直接このパラメータを見ることはできません。が、他のパラメータとの連動を調べることによって類推が可能です。
以上の通り、チャオの能力のシステムは4つのパラメータが連動して働くことによって成立しています。
中でも最も重要なパラメータは、スキルです。
スキルはチャオの能力そのものを示しています。たとえばswimのスキルが100に達すればチャオは泳ぐことができるようになり、666以上になればクロールができるようになります。
しかしながら、このスキルが上昇する過程には、他の3つのパラメータも深く関わってくるのです。
メモリとレベル
実際にチャオに小動物が与えられた時、それがどのようにチャオのスキルに還元されるのか、順を追って考えてみましょう。
小動物をキャプチャすると、まず変化が起こるパラメータはメモリです。メモリは0〜9.9までの値を取る小数です。
小動物の効果とその生息地を見てください。小動物が与えられると、この表に従ってメモリの値が増減します。
そして、メモリがいっぱいになると、「レベル」の値が+1されます。そして、余った増分がメモリの値になります。
この簡単な仕組みを理解するとき、注意すべきことが2つあります。
1点目は、メモリの値は小数点以下一桁まで定まっているということです。パラメータウィンドウ上では、メモリは純粋に10段階の目盛りのようなもので表示されているため、メモリは整数値であると勘違いしてしまうことがあるのですが、それは誤り。
パラメータウィンドウから見ることができるのは、メモリの値が四捨五入されたものです。正確なメモリの値ではないのです。
2点目は、レベルは上昇するだけで、減ることはないということです。
小動物の中には、メモリを減少させる働きを持つものがあります。しかしながら、たとえメモリが底をつきても、レベルが増加するわけではありません。メモリは0になるとストップする。それだけです。
以上をまとめると、小動物がメモリを増減させ、メモリの値が一定値を越えると、レベルが上昇する、ということになります。
レベルとスキル
レベルが上昇するまでのプロセスを解説したので、次はレベルがどのようにスキルを上昇させるかについて説明します。
といっても、この関係は非常にシンプルです。レベルが+1上昇すると、それと同時にスキルも11〜30のいずれかの値を取って、上昇するのです。
すなわち、平均的なチャオであれば、以下の式が成り立ちます。
(スキル) ≒ (レベル) * 20.5
レベルの役割の一つは、リミッターです。レベルの最大値は99で、それ以上は、いくらメモリを上げようとも、レベルは増えなくなります。
レベルが増えないということは、スキルも増えないということになります。
つまり、レベルが99になったときが、そのチャオのスキルの限界線なのです。
アビリティの役割
話が少しそれますが、ここで触れておかなければならないのは、アビリティについてです。
レベルが上がる時、同時にスキルも上昇します。
このスキルがどれだけ増加するかを決定するのが、アビリティなのです。
以下の表は、レベルが上がるとき、スキルの増分が取りうる値の範囲を示したものです。
S | 26−30 |
A | 23−27 |
B | 20−24 |
C | 17−21 |
D | 14−18 |
E | 11−15 |
たとえば、swimがCランクのチャオがいたとすれば、1回のレベルアップとともに上昇するスキルの値は、17, 18, 19, 20, 21の中のどれかになります。
どれになるかは、ランダムで決定されます。
レベルはスキル上昇のリミッターとなると言いましたが、それだけではありません。
アビリティを上昇させれば、スキルの増分が増えるので、同じレベルにおいても、より能力の高いチャオを育成することができるのです。
進化・転生との関係
チャオが一次進化をするとき、同時に進化タイプに対応した能力のアビリティが一段階上昇します。
チャオが転生する時、メモリは0になり、レベルは1になり、スキルは転生前の1/10(小数点以下切り捨て)になります。
これらの2点が意味するのは、チャオのスキルシステムは、長い期間育てれば育てるほど高い能力を持ちやすくなっているということです。
長くチャオを育て、何度も進化することで、よりチャオは高いアビリティを持つようになります。
転生すれば、転生前のスキルという資産を活かしつつ、また低いレベルからスキルを積み上げていくことができるようになります。