ニュース詳細
森口氏の発表 検証委で経緯調査へ10月14日 4時42分
K10057261611_1210140512_1210140515.mp4
iPS細胞のヒトへの移植に世界で初めて成功したとする日本人研究者の発表の信ぴょう性に疑いが出ている問題で、この発表の共同執筆者が所属する東京医科歯科大学は、15日にも検証委員会を設け、詳しい経緯を調べることになりました。
この問題は、ニューヨークで開かれた国際学会で、日本人研究者の森口尚史氏が、iPS細胞から変化させた細胞を世界で初めてヒトに移植したと発表したことに対し、学会を主催した財団など複数の機関が疑義を示し、発表内容の信ぴょう性に疑いが出ているものです。論文の共同執筆者の1人、佐藤千史教授が所属する東京医科歯科大学は、12日の会見で「iPS細胞を使った実験や研究を行った事実はない」として、今回の発表に加え、おととし、森口氏と大学のグループがiPS細胞を使った別の研究で成果を挙げたと報道されたことについても、関わりを強く否定しました。
森口氏は、東京医科歯科大学大学院の卒業生で、佐藤教授の研究室に在籍していたことがあり、大学側は、発表の経緯を解明する必要があるとして、15日にも学内に検証委員会を設け、森口氏が関わった論文や研究内容を調べることにしています。
一方、森口氏が現在、特任研究員を務める東京大学附属病院でも、森口氏の帰国を待って本人から聞き取りを行い、これまでの研究内容を検証することにしています。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|