iPS細胞を利用した移植に成功したと主張している森口尚史氏について、厚生労働省は、過去に関わった3件の研究に問題がなかったかどうか調査を始めました。
厚労省によりますと、森口氏は1998年度から2006年度にかけて、厚労省の補助金による研究3件に関わっていました。研究内容は、介護を受けないで自立した生活ができる期間である「健康寿命」を延ばす対策が有効だったかどうかや、高血圧治療薬の効果に関する論文などの分析です。補助金は、3件合わせて4900万円に上ります。森口氏は、これらの研究で主任研究者に協力する分担研究者として関わっていました。厚労省は、それぞれの主任研究者に対して、森口氏が関わった部分について問題がなかったかどうか調べるよう求めています。