iPS細胞の移植をしたと話している日本人研究者がニューヨークで記者会見し、これまで6回やったと説明してきた移植手術は1回だけで、実施日も今年2月ではなく、去年6月だったと述べました。
森口尚史氏:「(Q.手術は結局、何回した?)結局は1回ですよね。(去年の6月に)1回」「(Q.その後はどうですか?)その後は、実際にはなされていなかったと」「(Q.6例ではなく、1例だと?)ということです」
会見で、森口氏は「移植手術はあった」と述べ、これまでの主張がうそではないことを強調しました。ただ、実施の時期については、これまで話してきた今年2月14日ではなく、去年6月3日だったと訂正しました。さらに、「6人に移植した」という主張については「1人だけだった」と述べ、2例目以降の5件は「やる予定のものをやったと話してしまった」と説明しました。実施した施設について、いったんはこれまで通り「マサチューセッツ総合病院だ」と述べましたが、会見中に訂正しました。
森口尚史氏:「正直言って、面倒くさいからMGH(マサチューセッツ総合病院)と言ってたんですね」
森口氏は、公表にあたって手続きなどに甘さがあったと謝罪し、一連の騒ぎのけじめをつけるとして「研究者をやめる」と述べました。