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写真家・都築響一さんの作品展示 仙台
 | 独自の視点でアートを紹介する都築さんの写真展。手前は仙台一高応援団の写真 |
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編集者や写真家として活躍する都築響一氏が、県内の建物や生活文化などをアートとして紹介する写真展(仙台市市民文化事業団主催)が、同市青葉区の金港堂書店本店2階で開かれている。金土日曜と祝日の開催で、28日まで。入場無料。
普段は光が当たらない無名のデザインなどに価値や魅力を見いだしてもらおうと、事業団が企画。派手なホテルの内装や装飾したトラック「デコトラ」などをアートと位置付けて書籍で紹介してきた都築氏に、撮影を依頼した。 8月以降に撮ったものを中心に、約40点を解説文を添えて展示した。「仙台第一高等学校応援団」は縦約1メートル、横約3.6メートルの大作。約50年前から受け継いでいるぼろぼろの学生服を「バンカラファッション」として紹介し、団員6人の立ち姿を撮った。 地獄絵図を模型で再現した「人間教育館」(青葉区)や、伊達政宗の生涯を約200体のろう人形で振り返った「みちのく伊達政宗歴史館」(松島町)も取り上げた。大小さまざまな写真を並べ、両館の魅力を表した。 事業団は「先入観で面白くないと決め付けているものや毎日何げなく見ているものに、芸術が眠っていることもある。アートを発見するヒントを写真展で感じ取ってほしい」としている。 震災の津波で甚大な被害を受けた石巻市渡波小の児童が、がれきでオブジェを作る企画「ワタノハスマイル」の作品展も同時開催している。連絡先は事業団022(301)7405。
2012年10月14日日曜日
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