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2012年10月10日 (水)

(2)子どものいのちと健康より産地の風評を懸念する教育委員会

(2)子どものいのちと健康より産地の風評を懸念する教育委員会

日本政府は一方で放射能汚染された情報を隠蔽し、一方でマスコミと結託して「健康に、直ちに影響はありません」「食べて応援」などとPRしました。

原発や放射能問題について必死で情報を集めました。桐生市は放射能に汚染されていること、日本政府の暫定基準が世界が驚愕するほど危険なレベルであることを知りました。

子どもたちが毎日食べている学校給食はどうなっているのだろう。子どものたちの健康を心配するパパやママたちは、給食食材の産地の公表や、食材のベクレル検査をしてほしいなど教育委員会に懇願しましたが、重い腰は上がりませんでした。それどころか、教育委員会の東郷直子委員は5月の定例会で「福島で売れ残った野菜を学校給食で使ったらどうか」と提案しました。子どものことを第一に考えるはずの教育委員会ですが、この「福島で売れ残った野菜を給食で」という意見に反対する委員の声はありませんでした。

 

6月には群馬大学の早川由紀夫教授による放射能汚染地図がネットで公表されました。いよいよ群馬県は福島県の次に汚染されていること、桐生市も汚染されていることが、より具体的に明らかになってきます。

とにかく、放射能による子どものいのちと健康への影響を危惧するママたちと「子どもたちのすこやかな成長のための学校給食の安全性確保に関する請願」を出しました。

桐生市は8月下旬から、給食食材の検査を始めました。月に2回、1回の検査で3品目の食材を横浜の同位体研究所に出すことになりました。検査結果は市のホームページで公開されました。この検査の目的は、福島第一原発事故の放射能漏れによる影響を懸念してのものでした。ところが、鳥取県などの遠方の食材も検体として出していました。そして、すべての食材がND(不検出)でした。

不審に思った私は、検体提出書類と検査結果、その領収書を資料請求して確認しました。すると、105日に検体で出された群馬県産の白菜から、セシウムが18ベクレル検出されていること、そしてこれが公開されていないことを突き止めました。これについて問い詰めると、茂木曉至教育部長は「産地の風評を懸念して情報を公開しなかった」と答えました。

このセシウム検出の事実は、未だに市のホームページで修正も謝罪もされていません。その理由は、「新聞で報道されたので、修正の必要がない」ということです。

また昨年の1011日から桐生市は給食食材の産地を公表しています。毎朝、市のホームページと学校内に、使用するすべての給食食材の産地が公開・掲示されます。しかし、納品書を確認したところ、納品書には、日付がないもの、数量がないもの、価格が明記されていないものまであり、当然、産地は書かれていませんでした。何を根拠に産地を確認しているのか担当職員に問うと「今までの経験(カン)で産地を公表してる」ということでした。

納品書ひとつ満足に処理できない職員に、平均620万円、管理職になれば1000万円を超える給与が、私たちの血税から支払われています。

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