(3)デタラメな政務調査費使途と馴れ合いの監査
(3)デタラメな政務調査費使途と馴れ合いの監査
政務調査費の使途基準も既得権益を最大限に活かそうとする議員たちによって決められるので、自宅で購読する新聞代から趣味の本、議会とどういう関連があるのか不明なアンプの購入、1議員に年に2台ものコピー機の購入までもが認められます。中には、日当と交通費を得て大学院に通うものもいましたし、同日に東京と伊香保に研修に行って政務調査費を二重取りした者もいます。
平成22年9月議会では、私がこのような事実を議員の実名挙げて議会で明らかにしたため、この時ばかりは事実が市民に知られては困ると思ったのでしょうか。桐生市議会はケーブルテレビの放送を中止させました。そして、多数派議員のナカマは、お互いにかばいあうことで、問題をもみ消そうとしました。
ところが、本件については住民監査請求が出されました。ところが、監査委員は問題議員を呼び出し、問うたようですが、「注意」で終わりました。なぜなら、住民監査請求が出された後、ヤバイものは取り下げたり、修正されたからです。
そこで平成23年9月議会の決算特別委員会の中において、私は本件について監査委員の責任を追及しました。すると当事監査委員長を務めていた大島宏周氏は「議員たるものと話し合ってそれを信じるのか信じないのかと言われても、私のほうにすれば信じざるを得ない。相手は桐生の議員なのです。それを信じられるか、信じられないかと言われれば、やはり私のほうにすれば信じるよりないと思うのです。そういうものではないのですか、議員というのは。庭山委員もそうだけれども。市民から選ばれて出ている人たちのことを言われたから、それを一々疑ってかかっていたらどうなのでしょう」と答えました。監査する人間が、監査される側の人間をはじめから“信じるより他ない”という意識で監査するというのです。このことから、地方自治体の監査制度は機能していないことがお分かりいただけると思います。
議員たちは、市民が生活に追われて議会を監視することのできないことをいいこと幸いに、市民を侮っています。選挙のときは「市民の皆様のために!」と嘯きますが、私は彼らが市民のために仕事をしたのを見たことがありません。それどころか、自分たちがいかに仕事をしないで市民の平均年収の何倍もの高額報酬を得て、議員という身分を維持するか。そのためにいかに当局職員と仲良くしてうまくやるかは、彼らにとってかなり重要です。なぜ、当局職員を仲良くするかといえば、市が抱える問題や出された議案などを調査・審議する能力が議員にはないからです。とりあえず選挙では「市民の皆様のために」と言ってしまった手前、議員になって何もしないわけにはいきません。しかし、能力がないので、職員から、職員と議員にとって都合のいい情報だけを得て、職員協力の下、質問や賛成討論を書き、場合によっては質問文や討論文を書いてもらい、市民の皆様のために働く議員を演じます。議場は議会ごっこをするための芝居小屋です。
桐生市議会は地方議会の中でもかなり露骨にデタラメな事をするのでわかりやすいのですが、全国どこの自治体も大差ありません。是非、お住まいの議会を傍聴したり、議事録を見たり、政務調査費の使途について確認してみてください。
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